※会話文























バタンッ
「叶っ」
「なんだよいきなり人の部屋に入ってきて」
「はい」
「ん」
「お誕生日おめでとう」
「おお、さんきゅってこれエロ本じゃねぇか!」
バッシーン
「織田に選んでもらった」
「あのやろ」
「こーゆーの好きなんだ」
「好きじゃねぇ!」
「赤くなってる」
「なってねぇ!」
「ねぇ読まないの」
「読まねぇよ!」
「つまんないの」
「なにしに来たんだお前」
「え。誕生日プレゼント渡しにきた」
「こんなの誕生日プレゼントじゃねぇよ」
「じゃあちゅうしてあげる、叶、ちゅー」
「でたなキス魔め!この間織田としてたろ」
「違うよあれは織田が無理矢理」
「そうだったのか」
「なんてね、うっそー」
「ふざけんなてめー」
「怒る叶も可愛いっ」
「可愛くねぇ!」
「よし、エロ本探そう」
「ちょ、勝手にいじるな」
「焦るところが怪しい、ここか!」
「まて!そこは!」
「……『女にモテる方法』ぷっ」
「わ、笑うな!返せ」
「あっはははは女にモテる方法だってさ、あっはははは」
「笑うなー!」
「で、」
「ん」
「誰が好きなの」
「は」
「女にモテたいってことは好きな子いるんでしょ?」
「う」
「誰?」
「ひ、」
「ひ?」
「秘密だ」
「つまんねぇやつだな」
「うるせぇ」
「私が恋のキューピッドになってあげてもいいよ」
「いいよ」
「ねぇ誰」
「しつこい女は嫌われるぞ」
「ふん、ほんとつまんないやつ!」
「勝手に言ってろ(お前だなんて言えねぇよ)」
「あ」
「ん」
「もしかして私?」
「…は?(おいおいまじかよ心の声が聞こえるとかか?)」
「なんてね、んなわけないか。じゃあ私帰るねー」
「お前嵐みたいだな」
「聞こえなーい」
「くそばかやろう」
「んだとこらー!」
「聞こえてんじゃねぇかよ」
「じゃあばいばい、あ誕生日プレゼント渡してなかった」
「は?エロ本ならさっきもらったぞ」
「違う違う、叶目瞑って」
「こうか」
ちゅ
「なっ、お前」
「ばいばーい」
「(初めてだったのに、でも悪い気はしない)」

――――――
叶くん
意味不明なものになりました