※方言めちゃくちゃ 今日は彼女が俺の部屋に来てる、心臓がいつもより早いことは誰にも言えへん。 「白石!白石!本当に怖いお話今日やってんだって、今かららしいで」 「で?」 「せやから見ようやー」 「俺怖いのちょっと苦手なんやけど」 嘘やけど、めんどいんでそう言う、どうせ彼女も怖い話見てケラケラ笑うてそんでちょっと怖かったなあ?とか言って終わるんや、見るだけ無駄や。 そう思って俺は彼女に嫌やと反対する。 それでも彼女はえーと言いながら俺の肩をばんばん叩く。 「大丈夫やって!みんなで見れば怖ないって!」 「みんなって二人やん」 「ええの、ほら、リモコン貸し」 そう言って俺からリモコンをするりと奪うとテレビへとむけた。 「…ほんまに見るん?」 「見るで!」 「えー」 「ええやん!ピピッとな!」 「あー…」 ピ、と音がしてチャンネルが変わる、本当に怖いお話、と画面いっぱいにでる。 そして怖い話が始まった、今人気の若手俳優が演じている、彼女はかっこええわ、と呟いた、彼氏として妬けるわ、言うたら彼女はくすくす笑ってクララが一番や、言うてくれた。 あかん大好きやこいつ。 抱き締めたくなるのを押さえてテレビを見る、ちょうど怖いシーンだ。 おお、結構怖いな思てたら彼女が俺の腕に抱きついてきた。 俺は何事か思て彼女を見ると目に涙をためて俺を上目遣いで見た。 「クララ…怖い」 「ちょ」 犯罪やわ、こいつ押し倒してしまいたいのをグッと堪えて見つめる。 すると彼女はまたテレビを見始めた。 怖いなら見なければええのに。 しかも一番怖いところやったらしく彼女はうわあああああああと叫んで俺の胸に頭を埋めた。 「(うわあああああああ抱きつ…抱きついてきた!)」 「怖!めっちゃ怖いやんこれ!」 泣きそうな声で叫ぶ彼女の頭をよしよしと撫でる。 「(ぎゅって、ぎゅってしとる!やばいやばいやばいやばい)」 「あかんチャンネル変えようや」 そう言ってリモコンを持つ彼女、この状態が心地よい俺は反対する。 すると彼女は嫌や嫌やと首を振る。 「い、いいやんもうちょい見ようや」 「あかんて!今日眠れなくなったらどう責任とってくれるん?」 怒りながら彼女は言った、そうやな、少し考えてからぽんと手を叩く。 「一緒に寝る」 「おーそれええやん」 彼女の表情が明るくなった。 「え、冗談やで?」 「言ったからにはやってもらうで、おばちゃーん今日泊まらせてもらいまーす」 「えええええ!ええの?それでええの?」 「ええよ、おばちゃんがええて言うたら」 「ええよー…」 すぐにおかんが下の部屋から大声で返事した。しかも了承。 「おかん軽!そないな軽い気持ちで彼女泊めたらあかんで!俺男やで!」 そう言ってももう彼女もおかんも本気らしい。 用意をしはじめた。 「あかん!あかんて!」 「ええやん、おばちゃんもええって言うてるし」 彼女はへらへら笑うそしてふとテレビを見る。 俺もつられてテレビを見る、次の話の一番怖いところがやっている。 「ぎゃあああああああ」 「おかん!今から俺の部屋には入って来んでね!(胸あってるしもうしんぼうたまらん)」 「はいよー」 その後どうなったかは俺と彼女との秘密だ。 ―――――― 30000キリリク甘い白石 甘くないし白石じゃないというね、もうほんとすみません 関西弁勉強してきます ちなみに子谷は怖い話苦手です(知らねぇよ) 愛はありますからね! リコ様リクエストありがとうございました! 子谷 |