「ねぇ、好きだよ」
「はい私も好きです」

ニッコリ笑って答えると閻魔さまは私の額にちゅ、と口づけた。
今日は閻魔さまは鬼男さんに許可をとってお休み、昨日は寝ずに仕事をしたらしい。
でも寝ずに仕事をしたことを閻魔さまは言わないし眠いとも言わない、そういうところが私は好き。
久しぶりの休みなので幸せの四つ葉のクローバーを探しに天国まで閻魔さまときた。

「閻魔さま、四つ葉のクローバーありませんね」

どこを探しても三つ葉のクローバーだらけ、私は諦めて空をみる、青い空が広がっている。

「ないねー」

そう答えた閻魔さまも空を見ていた、ふと手に何かがのる感触がした、見てみると閻魔さまの手だった。
優しそうな手、そう思ってニッコリ笑うと閻魔さまはさて、探すか、と言ってクローバーの海に飛び込んだ。
私もクローバーの海に飛び込む。
日が暮れてきて、あたりが暗くなってきた時私は四つ葉のクローバーを見つけた。

「あ!ありました閻魔さま!」

嬉しくて声をあげると閻魔さまはニッコリ笑って私を抱き締めてきた。
何事かとびっくりしていると耳元で優しく囁かれる。

「俺も見つけた」

閻魔さまの手を見ると四つ葉のクローバーが握られていた。

「結構時間かかったね」
「はい」

そう答えて空を見る、赤い空、綺麗、そう思っていると閻魔さまがそっと私の手に手を重ねてきた。

「ねぇ…好きだよ」
「はい私も好きです」

繋いだ手から伝わる温度が心地よかった。

――――――
閻魔で超甘いお話………甘く………ない…だと…(自分でもびっくり)
愛は!愛はあります!
匿名様リクエストありがとうございました!
     子谷