今日は土曜日、飛鳥の部活もないらしいので宿題を持って飛鳥の家に来たのはいいものの、宿題が全然終わらなくて飽きてきた。

「飛鳥ー」
「んーなに」
「宿題飽きたー」
「はあ」

飛鳥は溜息をついてから宿題をやめて私の方をやっと見てくれた、どきり、心臓が煩い。

「もうすぐ終わるから待ってて、終わったら構ってあげる」
「えー」

いやだ、と言っても飛鳥は宿題終わるまで待っててとだけ言って宿題をはじめる、私は少し寂しくなって飛鳥にべたべたとくっつく。
飛鳥は溜息をついて私にでこピンしてまた宿題に取り掛かった。

「いった…い」
「はいはい」

ごめんね、と言う飛鳥、私は頬をぷくりと膨らます。

「飛鳥ー」
「んー」

飛鳥は宿題ばかり見て私を見ない、私の頬は膨らむばかり。

「あ、す、か」
「待ってて」
「飛鳥」
「…ん」
「飛鳥…」
「……」

返事すらしてくれなくなった、宿題を見てうーんとか唸っている。
私の頬は破裂寸前。

「あす、ん…」

いきなり飛鳥にキス、された。
気が付くのに5秒かかった。

「煩い」

そう言って飛鳥は乱暴に私を押し倒す、少し痛い、飛鳥の目を見る、顔は笑ってるけど目は笑ってない。

「や、飛鳥」
「嫌じゃないでしょ?」

そう言ってもう一度キスされる、私の目には涙がたまってくる。

「やめて飛鳥」
「なに?誘ってきたのはキミだよ?」
「ごめん、なさい」
「…ごめん我慢できない」

そう言って飛鳥がまた優しくキスする、涙がぽろり、零れ落ちる。

「はい、意地悪終了ー」
「え」

そう言うと飛鳥が私の上から退いた。
そしてニコニコ笑いながら私に手を差し延べてくる、私はその手を掴んで起き上がる。

「飛鳥…これは」
「好きな子には意地悪したくなるだろ?それだよ」
「ばか…」

ニコニコ笑いながら飛鳥は言う、私はまた泣きそうになった。

「続きやる?」
「ばか!飛鳥なんか大嫌い」

ふん、とそっぽ向くと飛鳥が私の顎を掴んでぐいと自分の方を向かせる。

「俺は大好きなんだけどなあ」
「…っ」

今にも唇がくっつくんじゃないか、というくらい近い、恥ずかしくて今なら死ねると思った。

「真っ赤だ」
「飛鳥のばかー!」

それだけ叫んで飛鳥の頬を思い切り殴った。
――――――
ブラック西広かブラック土門とのことでしたが…これは……ブラック土門…ですか?(聞くな)
取りあえず愛はあります!
かな様リクエストありがとうございました!
     子谷