(▼お父が怒ってます。理由は考えないようにしようね)
「金造ぉぉおぉ!!!!」
スパーン!と勢いよく襖の開いた音が無人の部屋に響き渡る。
「チッここも居らんか…おい金造ー!!」
「…行ったか?」
「……行ったけど」
呼び声が遠退いたことを見計らったかのように、部屋の押入れの中がコソコソと騒がしくなる。
「ふう、間一髪やったわ」
「なに悠長なこと言ってんあないにキレたお父見たの久々やで!頼むから俺を巻き込むのやめてくれん!?!?」
「シーっ せやかてお前俺の居場所聞かれたらすぐにチクるやろ」
理由は不明だがどうやら四男は父を怒らせたらしく、一時しのぎのため客間の押入れに隠れていた。五男を巻き込んで。
「大丈夫やお父はこのあと用事で出掛けなあかん。言うとるうちに家空けるでそれまで付き合うてや」
「えぇーやけどこれ…」
布団が仕舞ってあるこの空間は、若干の余裕こそあるもののお世辞にも広いとは言えない。背後に金造がぴったり張り付くというかなり窮屈な状態に、廉造は少しだけ気持ちが高ぶってきた。そんな素振りは見せるものかと意気込んだ瞬間、後ろから手はいやらしく太ももの内側をさすり出す。
「ちょ、お…何してん」
「…廉造興奮しとるやろ」
「んな…っ」
妙なところで勘が良くて困る。
「まだなんもしてへんのにちんこ硬くなってきとる…ココも」
「ひんっ」
両手がシャツの中に入りこみ乳首をぎゅっとつねる。そのままくにくにと揉んだり引っ張ったりを繰り返す。
「あ…、あぁ、やっ、声…」
「そんなん我慢しろや。淫乱な廉造くんにはちょっと難しいんか?」
「違…ッ ちゃ、ちゃうけどっ」
完全に火が着いた金造は下着の上から中心部を握った。
「ん! んんんっ」
慌てて口を抑える。だが非情な兄の辱しめはまだ止まない。指で輪をつくり、その輪が廉造の竿を何度も何度も上下すると、更に硬度は上がり、性器は天井を向いた。
「ふぅう…っ、…は、」
「ううわやらし…前ベトベトやで、なんだかんだ言うて嬉しいんやんな」
「やっ、ぅ、うれしくな、」
「ほんならコレは何なん」
「ぁん…!」
くりくりと敏感な先端を弄くられて、また声が洩れた。新たに溢れる先走りのせいで、卑猥な水音も酷い。
「困るでぇ廉造ぉ、静かにしとらなあかんのにぴっちゃぴっちゃうるさくしちゃバレてまうやん」
「ふ、ぁ、…だっ誰のせ、いや、あっ」
全力で抗議したいところだが余計な喘ぎが混じるため思うようにいかない。
「…ほんまは声出したくて堪らんのやろ」
「や…っ」
左耳に唇を当て、金造が低く吹き込む。
「えっちな廉造はいっつもエロイ声出してイくの好きやもんな…今やって我慢しきれんくてちょいちょい喘いどるし…どないすんの、ちんこも乳首もビンビンにしよってからに」
「ん、あ…!やっ、やめ、あかん、こえ が…!」
誘導するかのような言葉でさえ興奮材料と化し、ますます限界は近くなる。
すると突然足音がして、再びこの部屋の襖が開かれた。
「―ほんまにどこ行ったんやアイツ」
今度は足を進め、確かめるように室内を物色する。
押入れの中の二人は突然の出来事に行為を中断し、息を潜めた。ところがすぐに金造は動きを再開し、それどころか尿道口に爪を立て追い討ちをかける。
「…く、…ふ…っ」
父が居る。絶対にこんなところは見せられない。下着の中だと汚れてあとが気持ち悪い。イきたくない。イきたくない。…イきたい。
「――――…ッ」
いろんな思いが頭の中でぐるぐると廻ったが、とどめに耳の穴をべろりとひと舐めされて廉造はあっけなく果てた。父に立ち去ってほしい理由がバレたくないからなのか、続きを早くしたいからなのかがよく分からなくなってきた。
もおどっちでもええから、おとん早よ出てって
前から書きたいと思っていたのでリクエスト頂いて「きたきたきたあ!」となりました(爆)そのわりにはまとまりがない…orz駄文ですがよろしければお持ち帰り下さい(^^)ありがとうございました!