金造が目を開けると、いつものマヌケ面ではない真剣な表情をした弟が覗きこんでいた。

「金兄!」

「……? れ、んぞ…」

第一声が掠れて思うように出ないことに驚く。

「あ〜やっと目ぇ覚ましたどんだけ寝とんのいびきうるっさいしいい迷惑やわ看病押し付けられた俺の身にもなってみい、」

息継ぎ無しでまくし立てる廉造の腕をとると、文句は途中で終わった。首を後ろにひねり目線をこちらに合わせようとしない。

「なんやこら失礼やなこっち見ろや」

顔を無理やり向かせると、彼の目には涙がたまり、瞬きをするたびにポロポロと床へ雫が落ちている状態だった。 ギョッとして

「なっ なに泣いてんどっか打ったんか」

と言えばしゃくり上げながら返答がきた。

「どっか打ったんはそっちやろ!!ド頭血だらけにして…っ ほ、ほんまに、」

その言葉で思い出した。自分は昨日の夜仕事でヘマをして、頭をぱっくりやられてしまった。傷はそれほど深くはないが、何せ箇所が箇所なだけに血が止まらず、貧血を起こして気を失ったのだ。

「はあ、そんで、お前…もしかして俺のこと心配して泣い」

「泣いてへん!!!!血ぃとか見せんなって話やボケ!心臓に悪いわ!」

ごしごしと乱暴に擦ったせいで目元が赤く腫れてしまっている。そんな姿を見て、金造は思わず身を起こして廉造を抱き締めた。

「…なんや急に。きしょくわる」

「……。」

「…下になんか当たっとるんやけど」

「泣き顔見たら勃った」

「はああああぁあ!?空気読めや!今ちょっと感動的やったやん引くわー」

「せやかてお前のせいやしコレ」

金造は問答無用で目の前にある首にかじりついた。ピリッとした鋭い痛みのあとに、ねっとりとしつこく舐められる。

「あっ… あかんって、まだ寝てな、」

「こんなんで寝るとかどこの拷問や」

膝立ちの廉造の間からいきり立つ自身を股にくっつけるとますます顔を赤くさせた。

「どうせみんな仕事でおらんのやろ、真っ昼間からヤれるなんてめったにないで。騎乗位なら俺ラクやしな」

ニ、三度撫でれば即座に主張する乳首を服の上から食むとだんだん身体がその気になってくるのがわかる。

「こっ、の…っケガ、悪化したら…」

「あ〜そおいやまだちょっと痛むわ近くで暴れられるとツライなあ」

これ見よがしに包帯を巻かれた頭部に手を当てると廉造は顔をひきつらせてピシ、と固まった。





「ぁ、…んっ、んく、」

柔らかくなった其処から金造が指を抜くと、廉造はゆらりと顔を上げた。

「あかん て、」

すっかり衣服を脱がされ肌を露にしても、身を案じてか今日は思ったよりも頑固だった。

「んー」

金造は生返事をしながら熟れたアナルへ性器をぐりぐり擦り付けた。

「ふアっ?」

とたんに背中をのけ反らせ跨がっている膝に力を入れる。

「ち、ちょお金兄、っあ」

「別に入れようとしてへんよお前が踏ん張っとればすむ話や」

「そ、な…!ぅあ、…ッあああ、」

何度も入り口を掠める度にくちゅりと厭らしい音がする。

「ほらほら下がってきてんでー?ええんかー?」

「んやあ…っ、」

胸にある赤い二つの突起を同時に摘まめば一層重心は下へ降りていく。

「ひっ、ぅ、」

きつく瞑っている目尻にキスをして、金造が優しく耳元で言った。

「ありがとおな廉造」

「……!」

不意討ちをくらって油断している隙に、掴んだ腰を落とさせ思いきり貫いた。悲鳴じみた派手な喘ぎ声は頭に響いて鈍く痛みが走ったが気にならなかった。



クラクラするのは気持ちいからか血が足りないからか

なんだかベタな話に…!すみません怪我した攻めに乗っかる受けが大好きで(黙れ)駄文ですがよろしければお持ち帰り下さい(^^)ありがとうございました!
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