(▼AV見てる。今からヤる!ってトコでお話が終わるよ^^←)



電気を消して薄暗くして、テレビをつけると映画館みたいでワクワクした。昔よくやってお母に叱られたわ。

でも当時と違うのは画面が某子供向け番組じゃなくてAVというバリバリ大人なところやな。

廉造と並んで座ってリモコンを手にし、再生スタートのボタンを押す。すると雑誌を読んでいた目が自然な流れでテレビに向いた。

やっぱ兄弟でこんなん見るとか無いんかな、まあ俺ら普通とちゃうし。

急にというか、いつもは風呂上がりだとかただヤりたくなったとか突拍子も無い理由で始めてたから、こーゆうもんを見て気分が高まってじわじわイイ雰囲気に…、てやつがしたくなって声をかけた。

部屋でエロビデオ鑑賞なんてセックスするでって言うとるようなもんやけど廉造は「えーよ」とふたつ返事やった。普通やないけどコイツも俺もお世話になるものは世間の男と変わらん。

そーこーしてるうちに内容は盛り上がってきて、女が高い声を上げ出す。乳デカイなと思ってガン見していると、廉造がもじもじと落ち着きがない態度をとり始めた。

「ええやんすれば。俺も抜く」

ごそごそと前を寛げ自分のものを扱いた。それを見て廉造も同じように触り出しす。

「…ン ぅ」

少し声が洩れて、ハッと慌てて口を紡ぐ。声は抑えれてもふうふうと乱れた呼吸は隠せなかった。

それでも目線はやかましく光る液晶から離さない。あーお前おっぱい星人やもんな、いま騎乗位になったからめっちゃ揺れとるもんな。

俺はテレビの女にも自分の弟にもダブルで興奮して、扱く力を強めた。せやけど先にイくなんてカッコ悪いことは絶対避けたいからそこらへんは加減する。

そのうち我慢できんくなって「金兄抱いてやあ」って言…無いか。

「! ぁ、」

何気なく首を左に回すと、廉造と目が合った。ものすごく物欲しそうな目で俺を見とった。不覚にも喉をゴキュ、と思いっきり鳴らしてしまったけどあっちは見とったのがバレたことで頭がいっぱいみたいやから安心する。

「ぁ、や、あの、ちゃうくて、」

この暗さでも分かるくらい顔を真っ赤にした。

無理や。よう考えたらすぐ隣にいっつも突っ込んどるやつがおってAV見るってもうAVどころやなくなるに決まってる。

俺はリモコンを掴んでテレビの電源を切った。突然の中断に廉造は驚くヒマも無く押し倒された。結局いつも通りやけどまあええか。

end
「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -