(▼微媚薬からの夜這いからの騎乗位からの)



その日は遅くまでバンド仲間と話が弾み、帰宅したあとはすぐに眠りについた。

筈なのだが。

下半身に違和感を覚え薄く目を開けて見ると、股関に顔をうずめるピンク頭がいた。

「!?!?れっ廉造!?」

「ふぁ、きんにいおきた…?」

寝起きでない廉造の方がぼんやりした口調で返事をした。勝手にジャージのズボンを脱がし、派手な色をしたボクサーパンツの上から形をなぞるように中心をまさぐっている。よく見ると目は焦点が定まらず、金造のものを触りながらもう片方の手で自身を慰めているという異常事態だった。

最初は悪魔かと思わず疑ったが、事情を聞いてみるとどうやら愛読書である雑誌エロ大王のとじ込み付録が原因らしい。

付録は小さな赤い飴玉で、当たりには軽い催淫作用が含まれる等が表記されていたと呼吸も荒く説明する。

「な…何べん自分でやっても収まらへんねん…っ 金兄おねがい、これ、」

ちょうだい、とうわ言のように呟き下着から取り出した蔭茎を直接口にくわえた。










「く、は ぁ…!入っ、て、った」

ず、ず、と慎重に腰を落とし、自ら金造を受け入れていく。やっとの思いで奥までたどり着いたあとは、跨がる脚を震わせて繋がっている部分をさすった。

「、熱っつ…ッ 中で、ピクピク っしとる、」

珍しく積極的な姿に、金造も普段の3割増しで興奮していた。もう眠気や疲れはとっくの昔に何処かへ行った。明日は早く起きなければいけないという事実もどうでもいい。

「せっかく乗っかったんやし、じっとしとらんと動けや」

下から軽く突いて催促すると、廉造はビクッと身体を大袈裟に揺らした。「ッあ」という小さな声のあと、申し訳程度に精液がたらりと流れ出す。

「えっ なん、お前今のでイったん!?」

「……ッあ っは、 はあっ、…あ、アホぉ…! 急に、ッ」

どうやら予想以上に飴玉の効力は強いらしく、かなり感度が上がっているようだった。軽くイって、廉造は衝撃に耐えるように俯いている。腹筋に力を入れているのを知りながらわざと脇腹をくすぐると、面白いくらい反応が返ってくるので続けざまに胸も弄った。

「ひんッ やっ、む むね、やめて、あかん…ッ!、」

拒絶するとその反動で中を刺激してしまい、快感が上に下にと大忙しだった。

「はっ…、あー、あ、」

「動けん?」

「…むっ ムリ、い」

敏感すぎる今の状態では困難だった。金造は震える腰に手を運び、持ち上がるよう助け船を出した。

「俺も下からやとあんま力入らんし、もうちょい気張ってみ」

「ぅえ…?」

ぬち、という水音と共に少しずつ性器が抜けていき、穴は逃がすまいと締め付ける。

「っ ん、ぐ」

「たぶんこの辺…」

浅い場所でぐりっと動かせば、うまい具合に前立腺を刺激できた。

「ひア!」

「はい次したー」

今度は下に誘導され、体重も手伝って再び勢い良く飲み込む。

「ッはン、んんん…っ ふっ、深あ、」

廉造はもういっかい、もういっかいと繰り返すうちに、いつしか率先して腰を振るようになっていた。動きに比例して、ぐちゅっぐちゅっと音も派手に鳴り響く。

「きん、にいっ こ、腰っ、 止まらん…ッ あっんっ ァ、やや、」

言動と行為の卑猥な矛盾から、金造は包まれている自身に血液が集中するのがわかった。

「そんなにっ、ええんか、へんたい」

「いっ、い…!あ、ぁぁああッ前、まえっ さわらんで…っ」

無防備によだれを垂らすそこを親指でぐりぐり擦れば、締め付けは一層ひどくなる。

「も、 ッ出すで、」

「んん…! ひ、うぅー…ッ」

ほぼ同時に果て、それから連続で3回は出したが廉造の欲は治まってくれなかった。

「つ、次の…早よう」

end
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