「ユニランだ!」
男の子の声が辺りに響いた。都会に面するこの道路はうるさくないわけじゃないけど、うるさくもない。まあどちらでもないと思ってほしい。そんな場所。住みやすいかと聞かれると、他のみんなは人通りが多いこととか、人間が捨てたゴミが散らばってることなんかで、少し先の大きな森に逃げてしまった。そこは凄く自然豊かで、いいところらしい。けれど、ぼくらはそうやって種が減っているここの方が住みやすい。ぼくらはどこへでも住めるからね!
と、そうこうしてる間にその男の子はモンスターボールからフタチマルを繰り出した。うわあ、怖い。ぼくより何倍も大きなそいつが攻撃をしかけてくる。ぼくはこれはしばらく動けなくなるなって確信した。なのに、
「いけっ!モンスターボール!」
男の子のそんな声と同時になにか丸い影がどんどん大きくなってきて、ぼくの頭に激突した。

ユニランを つかまえた!

次にぼくがみた外の世界は街中だった。遠くの方に観覧車と、幾つかの建物と、目の前に男の子の顔。
不思議と体の痛みは綺麗サッパリなくなっていて、ぼくが不思議そうな顔をしてたんだろう。男の子は笑って「今日からよろしくね」と言った。
ああ、ぼくはこの子のポケモンになったのか。不思議と嫌じゃなかったのは、その子、ブラックがあんまり嬉しそうだったからかもしれない。


16番道路の出会い

その後、ぼくが「ちょっとまっててね」と預けられたボックスは、ぼくの仲間でいっぱいだった。


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実話。ランクルス族可愛すぎる…!


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