しんしんと

2011/02/14 23:30



「さっみいなあ……」
「外、雪降ってるからね」
しんしんと、という表現は誰が考えたのかわからないが、見事なものだと思う。風のない宙を舞い落ちる白い花は頻繁にシロガネ山に足を運ぶ俺たちにはあまり珍しいものではないが、何故かレッドは炬燵に体をすっぽりと収めて暖を確保した状態で窓の外に釘付けになっている。
「面白いか?」
俺が瞳を輝かせて銀世界に魅入るレッドにそう微笑いながら問うと、レッドはわりと真面目な声で
「山ではこんなにゆっくり垂直に落ちてくることは滅多にないからね」
と返した。なるほど窓の向こうの時間の流れが止まるような錯覚に嵌る幻想的な風景は確かに俺達の視線を独占した。
「…綺麗だね」
「そーだなー積もらなきゃホントに喜べんだろうけどなー」
ジムの前を雪かきでもしなければいけないだろう明日のことを思ってぼやく俺をレッドは「大変だね」と笑って流した。それ程窓の外が面白いのだろうか、いや普段からこの程度だったかもしれない。とにかくレッドはその後小一時間、窓から視線を離すことはなかった。

しんしんと
(雪かき手伝ってあげるから、雪だるまでも造らない…?)(おー!いいな!でっけーの造ろうぜ!)


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やまなしおちなしいみなし!故に没w

珍しく雪が積もると馬鹿みたいにテンションが上がるうちの地域住民w
画像は私がピカチュウにしようと思ってしかし妨害により雪うさぎになった代物ですーみんな酷い!
今日はバレンタインで可愛い女の子達から沢山チョコを貰ったことも乗算してハイテンションな私なのでした!



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