間違えたあああ

2011/01/06 12:38

(黒とNとヒトモシの話)


「ここ、ポケモンのお墓なんだよね……」
ブラックがぽつりと呟いて足元の石盤を見て、膝をついた。それが何かはよくわからなかったけれど、ただ、ブラックの様子がなんだか不安を煽った。
「ポケモンも、死んじゃうんだね」
小さなブラックの声は寂しそうに僕の灯を揺らした。
僕はついさっきブラックのポケモンになったばかりだからよくわからないけれど、第一印象はとても笑顔の優しそうな人だと思った。けれど今の横顔は。
ガラガラと上の方で大きな音がなる。
「…… ……」
ブラックが顔をしかめたのがわかった。どうしたの、と一鳴きすると僕の頭を撫でてからその石盤に手をあわせた。
「君はずっと、この子達を照らしてあげていたの?」
ブラックが目を閉じたまま声をかけた。多分、僕に。意味がよくわからなくて(だって人は僕らに近づこうとしないから)少し体を傾けると、ブラックは目を開けて、微笑んだ。


「行こうか」


最上階に着いた時だった。さっき会った黒髪の男の子(多分、ブラックの、仲間)その子よりも大きく、ブラックの魂を揺らす人がいたのは。緑色の髪を靡かせて目の前の大きな白い彼を見つめているその人に、ブラックは「N、」と、多分彼の名前を投げた。
「やあブラック、これが英雄の前にだけ姿を見せるというポケモンだよ」
その、Nという人はゆっくり振り返って、とても優しい瞳で笑った。
「綺麗だね…でも、 ココ で暴れるのはあまりいいとは思わないよ」
ブラックが少し低い声で言った。
「うん…僕もあまり好まないけれど、ライトストーンがこの場所を選んだんだ」
「そう、」ブラックはまだその低い声のままで話を切った。Nの言っていることは早くて余計にわからない。
「ブラック、僕はこれからレシラムと共にリーグに行って、チャンピオンになるよ」
Nがその、レシラムを撫でる。ブラックはギュッと自分の服の裾を握ってから、とても小さな声で「僕は、」と言ったけれど、それはNには聞こえなかったみたいで
「ブラック!君が僕達を止めようと思うなら、レシラムと対なす伝説のポケモン、ゼクロムを探すといい!」
と、ブラックの言葉を遮った。
「僕には、君がゼクロムに認められる、そんな未来が見える」
ブラックは握っていた手をふっと解いて、力を抜いた。
「ゼクロム……」
「そう、そのゼクロムに認められてこそ、僕達は対等になれる!」
そう言って、Nは飛びさった。僕はそれを呆然と見上げていたけれど、隣でブラックは俯いたままだった。
「そうなれたら、Nは止まるのかよ…」
呟いた言葉の意味はやっぱり僕にはわからなかったけれど、僕の他に、ブラックの言葉を拾った人はいなかった。



塔の上へと消えた言葉


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間違えましたね、素晴らしい間違いを犯していますね、

タワーオブヘブン

リュウラセンの塔

が、混ざってるううううう!私の頭はどうなってるんでしょうね、ホントwちゃんと覚えろし!
もうホント反省してますごめんなさいホントごめんなさいなんのためにプレイ記つけてんだって話ですね……
しかしまあ見事に堂々と間違ってて面白かったんでここに。笑ってやってくださいm9(^∀^)


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