利己主義者Nの献身
- ナノ -


我が心のユートピア




ボンジュール、皆さん!シュネーです。先日ノエルの家に居候させて貰うことになり、定住地を手に入れたのはご存知の通り!それだけでもははぁ〜〜〜、ありがたや〜〜〜、と拝み倒したいところなんですが、この度わたくし!!

―――仕事を手に入れました!!!

わーー!!ぱちぱち〜〜〜、どんどんぱふぱふ〜〜〜!!クラッカーパーン!!太鼓どんどん!ドラムどんがらがっしゃ〜〜〜ん!!フルオーケストラでBGMを掻き鳴らしたいくらいである。もっとお祝いしてくれてもいいんやで〜〜〜〜??

くっ…苦節一か月、ようやっと住所不定無職から、両方の称号が取れた…!引き籠りニートどころか、同年代の男の子のヒモになっているのは、流石に精神的にクるものがあったんだ。だって、前世も合わせたら、一応それなりに良い年だし…。子ども時代を二回繰り返しただけなので、大人とは決して言い難いけど…それでも、威厳ゼロで恥も外聞も捨てても、やっぱりさぁ…ね?

これで履歴書も書ける…。履歴書が必要な職に就くにはまだまだ年齢とか足りないものが多すぎるとしても!感動で胸がいっぱいです。ああ、労働って最高…。

「シュネー、これもお願いね」

ぽいぽいとテーブルの上に積み重なっていく型紙を受け取っては、せっせと手を動かす。助かるわぁ…と店員の女性…オレリーさんが微笑んだ。いやぁ、お役に立てて何よりです…あんまり褒めちゃうと調子に乗っちゃいますよう?……あっ、アッツ!!?じゅう、と指先がアイロンに触れて、ひゃん!と飛び上がる。あわわわわ!!!

「もう、何やってるのよ!ほら、手ェ貸しなさい!」
「大丈夫?」
「アンタが話し掛けたりするからでしょう!」

ひぃん…と情けない顔をしていると、バッと私の手を引いて、氷を押し当ててくれる。言葉尻は強いけど、手付きは優しい。ぷりぷり怒っているのはジョゼフィーヌさんだ。対するオレリーさんは「ごめェん」と謝った。い、いえ、集中力を切らした私が悪いので……はい。


私を雇ってくれたのは、この二人が経営する、町の小さな洋裁店だった。庶民向けの安い服や、反して流行を取り入れたお洒落な服、破れた服の修繕、オーダーメイドまで、衣類に関することならば何でも請け負うお店。

ノエルに住を保障してもらい、食でもお世話になっている現状で、私はようやく人間らしい生活を手に入れて、本格的に職探しに勤しむことが出来た。暮らしぶりが安定しなければ、やはり次のステップにはいけないものだ。売り物としては身体と技術、以前は前者として髪を選んだけど、今回は出来れば技術の方に懸けたい。…でも、そう上手くはいかないもので、門前払いだったり、けんもほろろに追い返されたり、所謂お祈りメール的な対応をされたりもした。

……やっぱり高望みだったかぁ…と、半ば諦め掛けた時、出逢ったのがこのお店だった。こじんまりとした外構と、お洒落な外装。店の前に並ぶトルソーが着ている、可愛らしい服。見るにも楽しい、着るも楽しい、服飾の数々。…わぁ、と自然と声が出た。この生地の縫い付け凄い………見たことないデザイン……オリジナルかなぁ、とちょっとだけ服の裾を掴む。

「ウフフ、その服、可愛いでしょう?自信作なのよ」

ひゃっ!!……服の観察に夢中になっていたオレは、背後から近付いてくるもう一人の店員に気付かなかった!!…コナンのナレーションを脳内で流しつつ、後ろを振り向く。……デ、デカい…そしてゴツい。どーんと威圧感のあるその人は、私を見下ろしてにこっと笑った。笑顔もちょっと怖い…と思ったのは内緒だ。

ノエルの家で生活し始めてから、洗濯はしてるしちゃんとお風呂にも入ってるんだけど、それでも私が小汚い小娘なのは間違いない。でも、その人は「大事な商品に汚い手で触るな!」と、触ってもいないのに何度も何度も投げ付けられたお決まりの文句は言わなかった。そのことに、少しだけ安心した。

「でも、お嬢ちゃんにはちょっと早いかもねェ。ほら、これとかどう?アナタの綺麗なブロンドに似合いそうでしょ?」

ま、まずい。お客さんと思われている。他のトルソーが着ている服を見せながら続け様に見せてくれる。わ、そっちも可愛い……。………って、違う、違う違う、そうじゃない〜〜。…ごめんなさい!お客じゃないんです!見てただけなんです!と、早く言わなくちゃ、と焦る。けど、店内からカタカタ聞こえる音に、意識が奪われる。店員さんらしき人の横から覗くと、カタカタとミシンを動かす女の人が見えた。……年頃も、顔立ちも、科髪の色だって似てないのに、重なった。


―――……マミー………。


「……あの、」
「ん〜?どうしたの?気に入った服あった?」

「―――ここで働かせて下さい」

「………は?」

思わず、口から願望が突いて出ていた。………衝動って、コワイネ。


千尋ちゃんみたいな一言をぶっ放してしまった私に、店員さんはそりゃそーなるよね、という反応を零したけど、湯婆婆みたいに「バカなことをお言いでないよ」とは言わなかった。とりあえずお店に入れてくれて、もう一人の店員さん…さっきミシンを使っていた人と何事か話し合う。

「働かせてくれって言われてもねェ…」
「そうね。うちも人を雇う余裕がそんなにあるわけでもないし」
「子どもに聞かせる話でもないけど、経営はカツカツなのよ」

大通りに近いとはいえ、個人経営のお店だ。声を掛けてくれた店員さんはジョゼフィーヌさん、ミシンのお姉さんがオレリーさん。アパレル系に興味のあったアメリカ出身の二人がフランスで一旗揚げようと、共同で立ち上げた個人経営の小さなお店。それなりに繁盛してはいるけれど、店の上階が住まいと兼用だからこそ、何とかやっていけているそうだ。いつかシャンゼリゼ通りに店を構えるのが夢なんだって。ええ夢や。

「あなた、名前は?」
「シュネーです」
「シュネーちゃんね。……モデルさんを雇えるくらい潤ってたら良かったんだけどねェ」

?…お?モデルさんとは?…モデルさん?と首を傾げると、あれ、違うの?と言われる。ちょっと意味が分からないけど、私は服を作る方のお仕事をしたかったんですけど…?そういう趣旨のことを言うと「何だぁ。とっても可愛いから、てっきりモデルのお仕事をしたいのかと思っちゃった」とオレリーさんは笑った。いやん、可愛いだなんて。お世辞だとしても照れちゃう。確かに母様譲りの金髪は自慢ですけどもね。…断じて父親譲りではない。

「そもそも、どーしてうちで働きたいワケ?」
「…店頭に並んでるお洋服が、とっても可愛くて…」
「ふむふむ」
「あの袖と襟の構造、あちがちなデザインとは外れてて、機能性を重視してるのかなって…」
「…ふ、フーン?」
「でも服全体のデザインを見れば、シンプルだけどその服単体でファッションが成り立つようになってて…」
「ほ、ほお…」
「生地の縫い付けとか、裏側を見ないと分からないけど、そういうところの拘りが強いお洋服だから…きっと、オーダーメイドでも既製品でも、着る人の魅力を惹き立ててくれると思うんです」
「へ、へェ〜〜〜…?」
「私も、そんな服を作るお手伝いが出来たらなって……」

思ったんですけど…、と語尾が尻すぼみになっていく。何を隠そう、今私が着ている服はマミーの手作りだ。カジュアルな服も、動きやすいパンツも、可愛いシュミーズドレスも、マミーは何だって作れたし、私のことを考えてくれていた。きっとサイズが合わなくなったら着れなくなってしまうけど、込められた想いが消えるわけではない。思い出として残り続けていく、私もそんな服を作る……、ってのは無理だとしても、そのお手伝いくらい出来たらなぁ…という願望があったから、ずっと服飾に関わる仕事を探していたのだ。

でも、虫の良い話だよね…と思っていると、いやいやいや…そんなそんな…という風に二人のお姉さんは照れていた。だけど、私がじっと見ているのに気付いて、ジョゼフィーヌさんはゴホンと咳払いをし「褒めたって嬉しくないわよ」と言った。すかさず「嬉しいくせに」というオレリーさんのお言葉。ツンデレかな?

「ありがとう。褒めてくれて嬉しいな。…じゃあ、今度尾は貴方自身のお話を聞かせてくれる?働きたいってことは、理由があるんだよね?」
「はい…」

私くらいの年齢の子が働きたいと言っても、オレリーさん達は疑問には思っていなかった。それは、この街ではそんなに珍しいことではない、という証左でもある。そういう子どもはごまんといるのに、極限状態で、この上好きな仕事をしたいなんて都合が良い。分かっているけど、私が持つ技術は、働き口を求めている人達と比べての優位性であり、十把一絡げにされない為の武器でもある。…ここで売り込まなくてどうするのだ。プレゼンテーションというヤツだ。

「言っておくけど、お涙頂戴の身の上話に簡単に同情するなんて思わないことね」

……は、ハイ…。どうしよう、やる気が萎みそう。入れた気合いを牽制するような冷たい視線に怯みそうになるう。私は、口を開いた。

そして、話が終わった後。……ぐす、と鼻水を啜る音がした。

「ちょ、ちょっとヤメてよ……アタシ、そういう話に弱いのよ…」
「ち、ちっちゃいのに苦労したのね……。そ、そんな淡々と話す程……大変だったのね…」

いえ、表情筋があんまり仕事しないのと、声色が淡々としてるって言われるのは前世からの業というか、可愛げがないところも含めて仕様なんですけど。てか、ジョゼフィーヌさん、さっきと言ってること違うんですけど?簡単に同情どころか、誰よりも泣いてません?

別に話しを盛ったわけでも脚色したわけでもない。隔離されて暮らしていたこと。母が死んだこと、幼い弟を連れて亡命したこと、スラムで追剥ぎに遭って、保護申請が通らず、行き倒れていたところをスラムの少年に拾われたこと……。言葉での装飾を施さずとも、中々に波乱万丈である。こうやって人に聞かせてみると、山あり谷ありだね、ハッハッハ。大丈夫、私、喉元過ぎれば熱さを忘れるタイプだから。

さて、反応や如何に…と二人を見る。

「分かったワ!!うちで働きなさい!!」
「ちょっとジョゼフィーヌぅ…!うちだって余裕ないって、あんたが言ったんじゃないの!ずびっ」
「何よオレリー!じゃあアンタ、雇わないっていうわけ?!」
「雇うわよっ!!!!!」

雇ってくれるんか〜〜〜〜い。二人して箱ティッシュを全て使い切ってしまうのではないと思うような勢いで、涙と鼻水を拭いつつ、高々と宣言してくれる。ヂーーーーン!!とジョゼフィーヌさんは鼻を噛む。Wow、豪快!


―――と、紆余曲折、かくかくしかじか、まるまるうしうしで、私は二人のお店でお針子見習いとして雇われることになったのだ。ヤッタネシュネーちゃん!職を手に入れた!ご〜ま〜だ〜れ〜!


………禍福は糾える縄の如し。良いことも悪いことも代わる代わる来いよ、なんて、至言だよね、妓夫太郎。フランスに来てから転落人生まっしぐらだと思っていたが、中々どうして、ノエルに出逢ってからは上り調子である。仕事まで決まっちゃうなんてな〜。最高だな〜と喜んで帰ったのに、帰宅してから伝えたら「良かったな」の一言だけで済ませられてしまった。……クールだね、ノエルくん……。しょんぼり。グータッチくらいしてくれても、ええんやで?

……んっと、物思いに耽ってたらまた怪我しちゃうな…。まったくもう、と言いながらも私の指を冷やして、ジョゼフィーヌさんは二階から何か取って来る。そしてそれを私の指に押し当てた。……アロエやん。確かに火傷に効くって言うけどさ…。……本物のアロエを使うってとこが、何とも言えず、その…。

「ジョゼフ、お爺ちゃんみたぁい」
「うっさい!つーか、せめてお婆ちゃんでしょ!あと、ジョゼフって呼ぶな!」

……お、オレリーさんェ…。私も思っても言わなかったことを軽々と…。ジョゼフさんはギラッと表情を鬼のように変えて、野太い声を出した。その顔で睨まれても「こわーい」とケラケラ笑ってるが凄い。

………そう、そうなのだ。初対面の時の印象でやたらゴツイなぁ…って思ってけど、まあ体格なんて人それぞれだしさ…。あんまり気にしてなかったけど、オレリーさんの言う通り、ジョゼフィーヌさんは男性である。生物学的には、だけど。心は乙女なんだって。にゃるほどー。本名はジョゼフさん。でも、その名前で呼ばれるのは嫌らしい。

その格好もお化粧も似合ってるますよ?似合ってるもの着るって大事だよね。でも、好きな服と似合う服ってのは違って、そこにもまた悩んだりするけど、それもまた醍醐味というか。……話が逸れた。

「……ありがとう、ございます」
「どーいたしまして。折角可愛いんだから、身体に傷なんて残しちゃ駄目よ」

はぁい。気を付けまぁす。ぴしっと返事をして、再び仕事を再開しようとすると、二人に止められた。

「シュネーちゃん、もうすぐお昼だから、休憩しましょ」
「え、でも…」
「大丈夫。シュネーちゃんのお陰で作業が捗っているから、進捗には余裕があるから」

ホントに助かってるのよ〜、シュネーちゃん、何でも早くて上手だから、と褒められて、てれてれと頬を掻いた。いやぁ〜、照れちゃうなぁ。うんうんと頷いて、ジョゼフィーヌさんも同意してくれる。二人がやたら絶賛してくれる技術は、全部マミーから教わったものだ。難しいものでなければ服のパターンも作れるし、裁断も得意だし、ミシンも使える。編み物、刺繍だって一通り習っている。

…でも、趣味レベルなら凄くても、仕事にするにはどうだろう…とドキドキしていたところ、いざ勤め始めると、二人は諸手を挙げて喜んでくれた。どうやら、ほとんど一から仕込むつもりでいたらしい。「型紙が切れるの?!」「何これ、すっごい丁寧!」と、称賛の嵐にこちらが恐縮するくらいだ。私の年でここまで出来る子は中々いないって。

……そ、そんなに褒めたって、何も出ないぞ、コノヤロー!!…と思わずチョッパー化してしまうくらい嬉しい!えー、この二人、教育者に向いてるよーぅ。めっちゃ褒めて伸ばすタイプじゃん!嬉し過ぎて天にも昇りそう!単純な私は、もう、すっごく頑張っちゃう!とばかりに、連日連夜気合いを入れまくりなのだ。一つのことをする度に「すごい!」「ジーニアス!」「エクセレント!」と褒めてくれるんだもん。アメリカの人って感情表現豊かだなぁ。私褒められて伸びるタイプだから、もっと褒めて!!…何ちって。

「あ、じゃあ、ちょっと出掛けて来てもいいですか?」
「ん?なあに、ご飯なら買って来なくても…」
「いいえ、あの……お弁当、渡しに行きたくて…」

お弁当?と小首を傾げられるので、カバンから包みを取り出す。ホント、うんと簡単なものなんだけど…サンドイッチだ。ご飯やさんでもないのに有り難いことに、お店でお昼ご飯まで頂いちゃってるので、働き始めてからはミヒャの分のランチを家に用意することにしている。んで、だ。一人分も二人分も変わらないから…と、ノエルの分も作ってみたんだけど。……渡すの、忘れちゃったんだよねェ……私の粗忽者…。

ノエル、今日は車の整備のお手伝いに行ってるんだよね、確か。場所は聞いてるので、何とか辿り着ける筈だ。お昼休み明けまでには戻るので…と言うと、オレリーさんとジョゼフィーヌさんは間を置いて、にまぁ〜〜〜っと笑った。え、何?

「ほぉおおぉ〜〜〜?相手は?男の子?」
「は、はい。一緒に住んでて…」
「ほっほぉ〜〜〜〜?弟がいるって言ってたわよねェ?その子とは別なの?」
「別、です…。前話した、拾ってくれた人なんです」
「「ふぅううぅ〜〜〜〜ん?」」

な、何だよぉ…。二人とも、なんか怖いよ?「今度ゆっくり聞かせて頂戴」ってなんぞ?別に面白い話なんてないと思うんだけど。サンドイッチの作り方?まずパンを切って……、あ、違う?

何はともあれ、行ってらっしゃいと諸手を挙げて送り出されたので、お言葉に甘えていそいそと出掛ける。うむ、もうお昼の時間である。ノエルにお弁当を作っていることは言っていない。いつもテキトーに食べているらしいので、急がなければもう済ませてしまうかもしれない瀬戸際だ。小走りで道を駆けて、聞いていた通りの地域に着く…と、思いの外早く目的のお店を見つけることが出来た。ふう、良かったぁ。

…えーと…、合ってるとは思うんだけど、どうやって入ろうか…。古びた店構えの正面ドアの前には、タイヤや工具などが散らばっている。地元ならではの町工場って感じがするところなのだが、近寄りがたい雰囲気であるのも否めない。普通に入って良いものかな…とウロウロする。

どうしよう、やっぱり止めておこうかな…いきなり来ても迷惑だよね、きっと……ノエルもお昼食べちゃったかもしれないし…と弱虫が顔を出す。生来チキンなのだ、私は。不安三割人見知り七割。圧倒的人見知りの比率で、大人しくオレリーさん達のところに帰る、が選択肢として空中に表示されかける。待ったを掛けたのは、がらりとドアを開けて出て来たノエルの姿だった。

の、ののの、ノエル〜〜〜〜〜っ!!!

ノエルノエルぅ〜〜〜!!と主人を見つけた犬みたいに喜び勇んで彼の前に向かう。ノエルは「シュネー?」と目を瞬かせた。瞳が「どうしてここに?」と言っている。

「ノエル、もうお昼ご飯食べた?」
「いや、まだだ。今日はもう終わったから適当に…」
「良かった。…はい、これ」

ずいっと目の前にお弁当の包みを押し出す。本当に大したものじゃないけど!期待しないでほしいけど!…味見はちゃんとしたから、大丈夫なはず!ノエルはパチパチと目を瞬かせても、反射的に手を出して受け取ってくれた。はい、受領されました!もう返品は受け付けられません!

「シュネー、」
「私、すぐに戻らなきゃ。…じゃあね、ノエル!お仕事頑張ってね!」

今日は工場でのお仕事のあと、他の仕事もあると聞いている。我らの生活の為にも頑張ってほしいものである。私も頑張る!二四時間戦えます!うろうろしていた時間も相まって、お昼休みギリギリだ。私はノエルにブンブン手を振ってから、来た道を取って返して走り出した。店に着く頃にはぜェぜェと息が切れていたけど、みっしょんこんぷりーと!

さぁ、残り時間も頑張るぞ!



前/17/

戻る