──アツい‥



机に突っ伏して腕を
背中で縛り上げられながら、
虚ろな脳で呟く。


背後では容赦なく
律動を続ける日吉くん。

嫌だとか、恥ずかしいとか。
もうそんな事を感じる余裕はなかった。




「うわー。キヨ、すごい苦しそう」




行為には参加しないで、
ただ楽しそうに見ているジローくんは。

紐で縛られてイけない
俺の性器をつついては。

緩い快感だけを与えてく。




「ねぇヒヨ。そろそろ許してあげたら?」




机に座り、俺の背中に
指を滑らせる。


熱を持った身体には
それだけで感じてしまうのに。

今の状態では。
苦痛を増幅させるだけでしかない。




「‥そうですね、それじゃあ」

「っ…?」




律動が止まった事に
安堵していると。

突然後ろ髪を掴まれ
顔を上げさせられる。


軋む首筋に歪んだ
視界が捕らえたのは。

首を擡げたジローくんの性器。


何も言われずとも口付けて。
口いっぱいに頬張れば。




「よく分かりましたね」




ご褒美とでも言うように。

優しい手付きで
腕の拘束を解いてくれた。




「ゃ‥っふ、ン…!」

「ん、キヨじょーず」




解放された手で身体を支え。

前ではジローくんのを。
後ろでは日吉くんのを受け止める。


こんな姿を跡部くんに
見られたら。

どんな顔をするんだろう。


一瞬そんな考えが過ぎったが。

またもやってきた絶頂に。
考える余裕など無くなってしまう。




「あっ‥ヒヨ、俺そろそろイきそう」

「‥貴方も相変わらず感じやすいですね」

「キヨが上手いんだよ」




でも、千石さんも
そろそろですよね。


そう言って張り詰める
性器に手を伸ばし。

少しずつ零れ出す汁に
指を絡める。


もう限界だった。

理性なんて等の昔に無くして。
ただ解放して欲しいと腰を揺らす。




「‥良いですよ。なら、沢山イって下さい」




言うと同時。

少し乱暴に外された紐に。
今まで逆流していた射精感が
一気に集中する。




「ちゃんと両方の口で受け止めてね?」




頭を押さえられ。

勝手に出し抜きされる口の中で
苦いものが広がったのと同時。




「ふ‥っン───‥ッ!」




一層深く突き上げられ。

ナカに熱いものが
入ってきたのを感じながら。


俺はやっと得た快楽に。
溺れるように目を閉じた。







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