その背中を私は眺める。


細くて、いつも守ってあげたくなるような。少し頼りない感じの柔い背中。




──でも。





「いつか私も抜かされちゃうんだろうな…」





聞こえないように、
ポツリと呟く。





思っていたよりも大きな手に、
思わず緊張してしまったことは。



まだ、秘密にしておこう。




†end

ShortDream

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