荒い呼吸を繰り返しながら。
なまえがソファーに横たわる。
俺は場所を譲って、玩具を机の上に転がした。
「ちゃんと3回イけたじゃないか」
「‥お前、殺す…っ」
肩を上下させながら。
どっかの誰かさんみたいな台詞を言う。
ヒクつく身体を眺めながら。
ちょっとやり過ぎたかな、なんて。
まぁ反省はしてるけど、後悔は微塵もしてなかったり。
「でも痛いことはしてないだろ?」
「全然、大丈夫じゃなかった…っ」
「気持ち悦すぎて?」
握られて皺だらけになったシャツを脱いで笑えば。
涙目のなまえに睨まれる。
それが逆に誘ってるように見えるなんて、そんな在り来たりな事は言わないけれど。
揺らぐ瞳に。
もっと虐めたくなったのは確かだ。
「ほら、性欲持て余してるんだろ?俺もなんだからさ、さっさと相手しなよ」
我ながら横暴だとは思いながらも。
一応こちらも我慢している身。
早くヌきたいと気持ちが逸る。
「常に上から目線の折原さんでも、性欲には抗えないわけだ」
「…もう1回泣かそうか?」
いつまで経っても減らない口。
可愛くない。
けどそこが面白い。
ソファに膝を付き。
なまえの身体を寄せる。
少しくらいは優しくしてやろうと思ったけど。
加減なんて言葉は。
辞書から抹消する事にした。
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