スイッチを入れた瞬間。
独特の機械音が耳障りに響いたと思ったら。

下腹部に強い刺激を感じ。
途端に喉が引きつる。




「、や…ッだァ」




脚を閉じようとすれば。

それよりも先に
臨也の脚が外に力を入れる。


閉じることはおろか身動きが取れなくなり、爪先を張って耐えていると。




「我慢したらダメだよ」

「っ、ひゃ…ッ」




耳を甘く噛まれ。
上擦った声が上がる。


せめて声だけは耐えようと思ったのに。

強すぎる刺激に。
呼吸をする度愛嬌が零れる。




「ぁ、だめ‥‥もっ‥イ、く…ッ」

「もう?早いね」




嘲笑とも言える声を聞きながら。

近付いてくる波に逆らえず。
臨也に抱き締められたまま、足掻くように背中を仰け反らせた。






「──…はい、1回目」




肩で息をする私にそう言って。
臨也が楽しそうに笑う。


耳には止まらない機械音。

達した余韻に浸りたいのに。
まだ刺激を与えられ続け、私は半分パニックに陥る。




「やだ‥っお願い、止めて…!」

「3回って言ったよね」




確実に感じる部分に当てられて。
私は声にならない声を上げる。


もう何も考えれなかった。

容赦ない行為に涙を流しながら、ただただ嫌だと頭を振る。




「ン、っ────‥ッ…!!」

「はい、2回目」




後ろ手に臨也の服を握り締めていた手の平が、じっとりと汗ばんでいる。


どうやら本当に3回イかせるつもりらしい。


2回連続でイったにも関わらず、未だに続く機械音。

脳が、意識を手放しそうになる。




「ほら、ラスト頑張って」




まるで最終レーンを走るマラソンランナーに言うような口振りに。

調子に乗りやがって、と。
なけなしの理性で毒づく。


口に出そうかと思ったが。

またもやってきた絶頂に。
喉を通るのは喘ぎ声だけだった。







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