小説 | ナノ
he is ordinarily smart 3

※ここからは完全にオリジナルパートです。原作通りじゃなきゃ嫌な方は回れ右。






「あっぶねぇな!!」

「「善吉/くん!?」」

「どうやら避けられたみたいだ」

当たり前だ。
僕は殺すためにやったんじゃない。
殺(ため)すためだ。



「凄いな、きみ」

「あんた、わざとらしいんだけど」


時間稼ぎは出来たから僕としては別に良いけどね。


「さて、僕はこれまできみに色んな武器を見せてきて戦ってきたけど、どれが一番僕の武器に相応しいか分かったかな」

「は? 何言って」

ぴぃぃぃー。

「「何だアレ!?」」

「鳥?」

来たね。僕のこれまでの口笛の合図で飛んできた。

「僕には人間の友達はいないけど、動物の友達ならいるんだよ」

バサッという音の後に真上から刀を落とす鷲の真(まこと)。そして後から飛んできた鷹が黒(くろ)。

さあ、ここからが本気だよ。

「僕はさっきから本気の3分の1も出して無かった」

「「「「え?!」」」」


「だって、そうしなきゃ君の力量を知る前に殺しちゃうからね」



あ、真と黒に後で餌をあげなくちゃな。


「なっ!? じゃあアレは……」

「きみにとっては腕試し。僕にとっては肩慣らしさ」


「っ……」

「でも、僕に本気を出させたことは誉めてあげるよ」


きみとは良い友達になれそうだ。




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