『 只今より緊急でイケメン撲滅委員会の会議をしたいと思います 』

「 何ですかそれ 」

「 気にしないで良いよ国見 」

「 …はぁ 」

『 ちょっとそこ、ちゃんと聞いて 』


瀬戸先輩はたまによく分からない発言をする。
今だってそうだ。
渡先輩に気にしないで良いと言われて曖昧に返事をした時にビシリと瀬戸先輩は指をこちらにむけて注意した。
先輩は人を指さしてはいけないということを知っているのだろうか。




「 輝 」

『 あ、岩泉先輩 』


そんなことをしていると岩泉先輩がこちらにやって来た。 あたり前だと思う。
だって、部活の休憩時間はもうとっくに過ぎていたのだから。

「 部活中ってこと忘れんなよ 」

『 それは分かってますけど …でも!! 』

岩泉先輩は少し怒って注意をした。

「 …またあいつ絡みか 」

『 そうなんですっ!! 』

あいつって誰だ まぁ瀬戸先輩が嫌そうな顔をしているので誰なのかは大体想像がつく。そんなことを考えていると渡先輩が俺に手招きして呼んだ。


「 話長いから練習に行こうか 」

「 あ、はい 」


渡先輩は瀬戸先輩のことをよく分かっている。 あの人に悪態をつく話は大抵長い。 俺は渡先輩と練習を再会した。








「 今度はどうした 」

『 それがですねっ!! あの人また性懲りもなくナンパしてたんですよ。 まったく、なんでイケメンはナンパしたがるのか分かんないです それにあの人の内面ドロドロなのを知らない女の子がデレデレしてるのも分かんないです 』

「 …ドロドロ 」

『 本当に不愉快ですっ!! 』

「 お前は性懲りもなく違うジャンルのネタを引っ張ってくるな 」


「 なになに? 何の話? 」

『 でたな内面ドロドロ男 』

「 は? ちょっ、え!? 」

「 お前の事だクソ川 」


『 私が直々に成敗してくれようぞ 』

「 お前はキャラ迷子か 」