ハイキュー!!4巻
第32話 大人ネコと雛カラスより
一人時間差の練習でクロと研磨と夢主が一緒にいたら
「 そァッ 」
ぶぅーん
クロがいきなり 飛びはねてボールを打つ素振りをするから研磨と二人してビクッとした
「 !? 」
「 ……… 」
てんてん とボールは河川敷のでこぼこした地面をはねた
『 ぶっ!? 』
たまらず私は吹き出した
「 …クロ 今のなに 」
「 ゙一人時間差゙! 昨日テレビの試合でやってんの見た! 」
『 そう言えば昨日やってたね 』
クロは心なしか楽しそうだ
「 こう ジャンプすると見せかけて 一回とまって ブロックにフェイントかけてからの 打つ! 」
ピタッ からの ばっ と効果音をつけながらクロはその動きを再現する
「 何それ よく分かんない 」
『 大丈夫、私も分かんないから 』
「 輝はバレーのルール覚えて 」
ごめんなさい
「 テレビで試合見る度 新しい技やろうとすんのやめてよ… 」
『 ねー 』
「 何言ってんだ! 今から沢山練習してなァ 他の奴らにできないこと俺達が一番にできるようになるんだ! 」
そうクロは言った
「 今 使えない攻撃技だって 今から沢山練習してれば 高校生くらいには きっと、 」
゙俺達の立派な必殺技のひとつになってるぜ!゙
その言葉どおり 烏野との練習試合ではクロの一人時間差は 綺麗にきまったのだった
『 二人とも ナイス!! 』
「 おう 」
「 …うん 」