風間 [2/4]



私が純血であったなら、貴方は私を選んでくれたのですか。

口に出したくても出せなかったその言葉。


私は貴方の傍にいられるだけで良い。
貴方が私を好いていなくても良い。
ただ貴方がそこにいてくれるだけで良い。




貴方が私を選んでくれるはずもない。




私は


もう





――貴方の傍にいないのだから。





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