カナト [21/21]
ゆりか様へ
キリ番の小説リクエスト
★夢主にデレデレなカナトくん
※お持ち帰りはご本人様に限ります。
「どうです? おいしいですか?」
なんでか知らないけど、ご機嫌なカナトくんにお口アーンされた。これ明日槍が降ってくるとかじゃないよね?
「もごっ……、おいしい」
ラズベリーソースのかかったムースが私の口の中で溶ける。すこし甘酸っぱい。
なんでこんなにご機嫌なんだろうか。
「ふふ、良かったです」
カナトくんってヒスらなきゃ普通に可愛い男の娘なのにな。って、言ったら殺されそうだから黙っておこう。
目の前のカナトくんは嬉しそうに笑っている。
「君の為に残してあげたんです。ちゃんと味わってくださいね」
何それ怖い。でもおいしいものに罪はないから、ありがたく貰っておこう。
「カナトくん、ありがとう」
「君のことを想っているんですから、当たり前です」
「……」
「なんですかその顔は」
「や、だってカナトくんいつもと違ってるから」
ツンヤンどSはどこに消えたんだろう。
私なんか変なことしたっけ?
「……ライトに言われたんです」
ブスッとなったカナトがそう言ってきた。
「へ? ライトが?」
「あまり冷たすぎると君が他の男に盗られる、って。ライトに言われるのは癪に障りましたけど、一理あったので今日は君に構ってあげることにしました」
遠回しのツンデレか。
「……
まぁ、君が好きなのは変わりませんけど」
「何か言った?」
「いいえ。今日は構い倒すので頑張って下さいね」
「何それっ!?」
カナトくんは私を見て誘惑的に、ニヤリと笑った。
@@後書き@@
・カナトがデレデレってこんな感じで良いのかな……(^^;)
長らくお待たせしてしまってすみませんでした。リハビリ文のような物ですが、よろしければ貰ってやって下さいm(__)m
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