儚き [1/9]
少しの間だけでも、このじじいの話を聞いてくれまいか?
出会ったのはいつだったか。
それは俺が散歩をしていたときだった。
突然、目の前に何かがパッと現れて地面にドサリと落ちてきた。幸い、落ち葉が集まっていた所に落ちたためにそれほど激しい衝撃は無かった。
神事で見るような巫女装束をまとったおなごがそこにいた。
俺は気付くと彼女に近づいて彼女を抱き上げていた。
- 31 -
prev
bookmark
next
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -