猫とは日常をゆうるりと過ごす生き物である。
勝手気まま 自由奔放 それが猫というものだと思う。
『 左近 』
「 何だ? 」
『 最近、猫の言葉が分かるような気がするんだが 』
「 〜っ ゴホッ!! 」
『 汚い 』
私の話を茶を飲みながら聞いていた左近がいきなり噎せて吹き出した。
「 ……お前大丈夫か? 」
『 君に心配されるのは中々癪に障るな 』
仕方がないだろう。
猫と暮らす生活なのだから。
楽しみといったらあの柔らかな毛を撫でる事や毛並みを整える事(蚤取りを一度も欠かした事はない)だ。
猫達と昼寝をするのも日課になっている。 そのたびに猫まみれだが。
「 猫と言葉を交わすなんざ そりゃ 心配せざるを得ないと思うんだけどな 」
『 私は至って正常だ 』
「 ……(いや、十分可笑しい) 」
2014.06.15加筆修正
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