中学生になった、 私は小学生の頃よりかは 妖を見ても、それほど驚いたり、あからさまに怯えることが無くなった。
慣れて来たのだ。
-妖に
しかしと言って、 見えないものが見えても見えなくても 人間関係にはいつしか亀裂が生じるものだ。
小学生の頃の友人は中学で新しい友人を作り、やがて私から離れて教室(クラス)の中でグループを作り出していた。
離れたと言っても移動教室や昼食時間の時は一緒だった。
中学2年の夏休み前に 私は、今度こそ本当の意味で友人と離れた。
彼女は親の転勤の都合で転校しなくてはいけなくなった。
夏休みの前日の教室では、送別会をすることになる。
感極まって泣いていた彼女は今、どうしているのだろう。