壱
高校生になってからも 妖は見え続けた。
回りに嘘をつき続けたり、誤魔化したりするのに もう慣れた。
変わったのは友人だろうか。
中学3年の後半にもなった頃 急にとーるが私を避けるようになった、しかし、とーるが避けていたのは私だけではなく クラスの皆とも話さないようになっていた。
とーるに話しかけても ただ「 ごめんね 」としか言ってくれなかった。
どうしてとーるが謝るのだろう。 何も話してくれないのは 私が頼りないからなのか 、何か言えない事情があるのか
それが分からなかった。
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