日に日に その こちらを覗いてくるものは姿を見せ始めた。
最初に見えていた黒っぽいそれは 長い長い髪の毛だった。
生き物のように蠢く髪は さながらメデューサのようだ。

そして白い肌が見え始める。

私はそのリアルさに 夜になると毎日のように 眠りたくないと思ってしまっていた。

その時は、小さい頃にもらった鈴を握りしめて布団の中で縮こまる。
不思議と そうすれば何故か安心出来た。


鈴をくれたのは誰かは忘れてしまったけれど。








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