その2
初期刀とお話しました。
『俺は山姥切国広。足利城主長尾顕長の依頼で打たれた刀だ。・・・山姥切の写しとしてな。
だが、俺は偽物なんかじゃない。国広の第一の傑作なんだ・・・・・・!』
「そうか」
『どうせ俺は、写しなんだ……』
イジイジしだす山姥切を見てるとさすがに俺はイラッときたので、とりあえず布はいで頭にチョップをかましてやった。俺は悪くない。だってイジイジ、ウジウジ してる山姥切が悪いんだ。
『っ! 何をする』
「写しとか、偽物とかは俺にとってはどうでも良い。なぁ、いま俺の前にいるお前は誰だ?」
『……山姥切国広だ』
「そう言うことだよ」
『何が』
「お前が山姥切国広だって言うんなら、そうなんだろうよ。少しは自分の銘(な)に自信を持て」
そう言うと、何故だか山姥切は顔をパァッと輝かせた。いや、キャラ変わりすぎじゃねぇか?
『審神者』
「なんだよ」
『俺は、一生あんたに着いていくことにした』
▽山姥切は尊敬の眼差しを向けている。
「好きにしろ」
『審神者』トゥンク
▽山姥切が本当の意味で仲間になった。