In love with each other.

・シン成り代わり続編でカルラとの日常(お互いを大事に思っている)ユイ視点。
※ドSなカルラはいません。キャラ崩壊。
この話の中のユイちゃんはただの世話役です。夢主はユイと同じクラス。




こんにちは。小森ユイです。今日は微笑ましい月浪兄妹の1日の話をしたいと思います。



「兄さん、学校の時間です」

「……」

リビングのソファーに座るユリアちゃんに寄りかかっているカルラさん。
もう学校に行く時間だというのにカルラさんは無言のまま。

「ユイさんもいるんだから、早く支度を」
「……分かっている」

私は、英国校から転入してきた二人の世話役をしている為、二人と生活することになった。
ユリアさんの言葉に答えたカルラさんは寄りかかるのを止めて、ソファーから立ち上がった。ユリアちゃんもそれに続く。

「ユイさんはもう支度できてる?」

「は、はい」

ユリアちゃんに話しかけられたので私は答えた。

「ごめんね、いつも。ちょっと待ってて」

ほら、兄さん。私も手伝うから支度しよう。そう言ってカルラさんの背中を押してリビングの扉へと向かうユリアちゃん。


(あれじゃあどっちが年上なのか分からないなぁ……)
と、私は口に出さずに思った。

しばらくして二人が私のいるリビングに戻ってきた。

「お待たせしました、ユイさん」

ユリアちゃんの右手はカルラさんの左手と繋いであった。どうしよう、可愛い。この兄妹仲良すぎるよ。
そうして屋敷を後にして、嶺帝学院に向かうため、リムジンに乗り込んだ。
私・ユリアちゃん・カルラさんの順で座る。その間も手を繋いだままだった。






学校に着くと、カルラさんとは学年が違うために途中で別れなければいけない。その瞬間がとても可愛いと私は思っている。
「カルラ兄さん、授業が終わったら迎えに」
「私から迎えに行く」

両手を握りながら見つめ合う二人はまるでカップルみたいだった。

「そう? でも……」

「待っていろ」

「分かったよ」

言い方は素っ気ないけれどカルラさんは本当にユリアちゃんの事を想っているんだなぁ、と感じる。それはユリアちゃんも同じみたい。
「じゃあ、ユイさん。行こうか」

私とユリアちゃんはカルラさんと別れて2年の教室へと向かった。
教室に行くとアヤトくんとカナトくんがいた。けれど今回はユリアちゃんとカルラさんの1日なので二人との会話は割愛。
ア「おい」

ごめんねアヤトくん、突っ込み不要だよ。


授業が全て終わると、ユリアちゃんと一緒に帰る支度をした。
その間も、隣のクラスから来たライトくんが話しかけてきたけど割愛するね。というかユリアちゃんがライトくんの急所を思いっきり蹴ったから床で伸びちゃってる。アヤトくんとカナトくんは顔を真っ青にしていた。


「ユリア、迎えに来た」

そうこうしている内にカルラさんが教室の前まで来ていた。

「帰りましょう、兄さん」

にっこりと微笑んだユリアちゃんは、まるで良いことをしたみたいな顔をしてそう言った。ライトくん、……御愁傷様です。

脱靴所に行くまでに廊下で寝てるシュウさんと、それを注意するレイジさんを見たり、壁を凹ませて「やってしまった」と言わんばかりの顔をしたスバルくんが居たり、本を読みながら歩くルキくんにちょっかいを出しているコウくんが、アズサくんのほどけた包帯を踏んでしまい転んだ所をユーマくんに笑われている場面に出くわしたりした。


「煩わしい奴らだ」

「そうだね」

「はは……」

私は苦笑いするしかなかった。
そうして私たちはリムジンに乗り、学校を後にした。
屋敷に着くとカルラさんはユリアちゃんにべったり。やっぱりこの兄妹可愛い。

「ユイさん、先に休んで良いよ」

「はい、おやすみなさい」

ユリアちゃんはカルラさんを撫でている。

「また明日」


今日も1日、二人はやっぱり仲良しで可愛い兄妹でした。あれ? 作文?











@@後書き@@
・ユイちゃん視点で書いてみました。
・何気に逆巻・無神兄弟が酷い扱いに。
・相思相愛……でしょうか?


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