In other words, such thing
・アズサ成り代わり。ユイと仲良くしてるのを見てイラつく無神家と逆巻家。カナト目線。
・逆巻と無神の関係は少しだけ交流があるくらいの設定。
・遊びに行くのはアズサ成り代わり主くらい。
「えっと、こうで……良いの?」
「……うん」
今日はユイさんに呼ばれたらしいユリアさんが遊びに来ていた。僕が先に誘うつもりだったのに、ユイさんには後で嫌がらせでもしてやりましょう。ねぇ? テディ。
二人がさっきから何をしているのかと言うと、裁縫をしています。ぎこちないユイさんとは違って、ユリアさんは淡々と縫う手を止めません。当たり前です。この間だって、怪我(テディの鼻がとれた)したのを僕の目の前で数分もしないうちに直したんですから。
「……ユイちゃん、そこは、まだ仮止め」
「?! そうだった」
女性二人だけなら、まあ少しだけ微笑ましいくらいは思いますけど。
「エム猫ちゃんって不器用?」
「なっ」
「いや、家畜が不器用に見えるのはユリアの裁縫の腕が上だからだろう」
「うぅ……」
「つーか、暇」
どうしてこの三人がいるのかが不思議なんですよ。無神の三男と言えば、ユリアさんを膝に乗せていた。
滅多に来ないくせに何故今日に限って。
「……ユイちゃんは、上手……だよ?」
「本当に?」
「うん」
ニコリと優しく微笑んだユリアさん。それが僕に向けられていたならどれほど良かっただろう。ユイさんにはやっぱり嫌がらせをしましょう。そして、そんなことを考えているのは無神の長男と次男もそして三男も例外ではないでしょうね。
「チチナシばっかズリィ」
「ボクもボクも〜」
ああ、僕の兄弟もでしたね。
「……刺繍は、私がする……けど、ユイちゃんも、やってみる?」
「ユリアちゃんが教えてくれるならやりたいな」
「分かった」
なんだかイライラしてきました。他の兄弟もそんな雰囲気を出してますし。
レ「手慣れていますね」
ル「当たり前だ。誰の妹だと思っている」
レ「嘆かわしいですね」
ル「おい今俺を見て何と言った(このメガネ)」
レ「いいえ何も(このシスコン)」
シ「うるさい(黒髪タレ目とシチサン)」レ「穀潰しが」
ル「言ってろ(お前もタレ目だろうが)」
ユ「お前らうるせぇぞ」
「「「一番うるさいやつに言われた」」」
ス「るっせぇっ!!」
「「「お前もか」」」
ああ、どこの兄弟にもうるさい人はいるんですね。どうでもいいですけど。
「所で、それは何を作っているんですか」
気になっていたのでユリアさんに聞いてみました。
「……ハンカチ。……刺繍入りの」
ユーマの膝に乗せられたままのユリアさんは僕の方を見て答えました。
「そうですか」
ハンカチだったんですね。
「出来たらユイちゃんのと交換する」
だからユリアさんのはピンク色で、ユイさんのは水色なんですね……って、またユイさんですか。本当にムカつきます。
つまりユイさん、後で覚悟しておいて下さいね?
(……カナトさん、には後でテディさんの刺繍入り……渡すね)
(そうですか)
@@後書き@@
・皆出すと本当に台本だな(^^;)
・カナト目線で書いてみました。
・しかしこれ、カナトとユーマだけ得してるような……。
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