May I probably sometimes fawn?
・シュウ♀でルキ夢
珍しくデレ全開で甘える夢主。

・付き合ってる前提。




そういえば最近ルキに構ってやれてないな。なんてことを思いながらユイを抱き枕にしてベッドに寝転んでいたらユイが私に話しかけた。

「あの、ユリアさん」

「何」

「そろそろルキくんとの約束があるんじゃないですか?」

ああ、そんな約束してたっけな。この間私が駄目にしたデートのリベンジをしたいとかなんとかルキが言ってたから。
今度はちゃんと私に合わせて夕方からデートらしい。だけど。


「めんどい」

「もう、ダメですよユリアさん。私がルキくんから被害を受けるんですから」

腕の中のユイはぷくーっと頬を膨らませて言った。

「初耳だ」

「とにかく、今日はちゃんとめんどくさがらずにルキくんとデートしてきてくださいっ!!」

ユイは変な所でお節介だな。

「……はぁ。分かった」

「本当ですか?」

気のない返事に問い直すユイに私は

「しつこい」

と返した。



所変わって、ここは夜景の見える展望台。隣にはルキがいる。
そして絶賛甘え中である。無言でルキの腕に抱きついたのだけど、ルキはビシリと固まって言葉を発さなくなっていた。いつも構ってほしいとか思ってるくせにいきなり構うとこれである。面白いから時折こうして甘えてみるのだ。

「いつまで固まってるの」

「っ……、」



ああ、でも今回は待たせすぎたから特別にもっと甘えてやろうと思う。


「せっかくのデートなのに、彼女に何か言わないわけ?」

ルキの腕を離して今度は服を掴み、ルキの胸に頭をぐりぐりとする。
あ、これ好きかも。なんか嬉しい。

「……〜っ。ユリア」

「何」

「その、色々と……、まずい」

「はは、顔真っ赤」

見上げたらルキが顔を紅く染めていたから、意地悪くそう言う。

「だから、……っ? ユリアっ!?」

「私はアンタに抱きついただけだけど」

無駄にデカイ胸をルキに押し付けて抱きつく。こうすればルキがテンパるのを知った上で、だ。

「…………好きだ」

そうそう、それ聞きたかった。でもね。

「私は愛してる。ルキのこと」


そう言えばルキの身体が少しだけ温かくなって、私もなんだか心地が良かった。
相変わらずルキの顔は真っ赤で、何か言おうとしたけど、このままでいたくてすぐに止めた。


「俺も、……愛している」

「当たり前」



たまには甘えても良いでしょう?
私はルキの彼女なんだから。






@@後書き@@
・デレ全開なのだろうか。
・これまでルキ目線で書いてきたシュウ♀ですが、今回は夢主目線。
・本当、成り代わりなのにシュウが女体化しただけだな、この夢主。

▽その時のルキの心情

その1
「いつまで固まってるの」

「っ……、(なんだこれは、俺は今あのユリアに腕を抱き締められている、だと!?)」


その2

「……〜っ。ユリア(可愛い、可愛いすぎる。なんだこの可愛い生き物は。俺を殺す気か)」

「何」

「その、色々と……、まずい(ここで襲うのはまずい。理性を保て、大丈夫だ、俺ならできるはずだ。しかし柔らか……じゃないっ)」

「はは、顔真っ赤」

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