That's talk only in the girl cartoon.
スバル成り代わりでユーマ夢



『壁ドン』

“壁ドンとは、壁を叩いて「ドン」と音を鳴らすことである。具体的には、以下のような状況を表わす。
1. アパートなどの集合住宅で、隣室との間の壁を叩き、隣人への嫌がらせや抗議の意志を示すこと。
2. 相手の逃げ場をなくすため、壁際に相手を追い詰め、「ドン」と腕をついて腕と壁でその人を囲むこと。”



現在進行形で、ユリアは2の壁ドンをされている。

それも無神ユーマにだ。


「なんの真似だよデカブツ」

「るっせぇ、これすれば女は皆ドキッとすんだろ」

「しねぇよ!! 何言ってんだお前。少女漫画の読みすぎだろ。大体なんで俺に壁ドンしようと思ったんだよ!!」

「はぁ!? 俺がお前に気があるからにきまってんだろ」

「きまってんのはお前の頭だ!!」


女性に聞いたことがあるだろうか? 壁ドンは漫画の中のシチュエーションであって、現実でされると怖いらしいのだ。

「なあ、ドキッとしたか?」

「しねぇよ!! 逆にお前の肋骨をバキッとしてぇよっ!!」

ユーマの身長が高いため、必然的にユリアは彼を見上げる形になる。いわゆる上目遣いだ。


「ドキッとしろよ」

「そうか、じゃあ遠慮なく」

「なっ!?」

突然聞こえてきた声にユーマは文字通りドキッとした。

「満足か?」

「兄さん」

声をかけたのはどうやらシュウだった。
ユーマが壁から手を離した隙にユリアは追い詰められていたところから抜け出した。

「テメェまた俺の邪魔しやがって!?」

「何言ってんの、ユリアが怖がってんの見えなかったわけ?」

「いや、怖がってねぇよ? ライトにしたみたいに一週間立てなくなったらデカブツも困ると思っただけだ」

「何したんだよそれ」

「ふ……、あれか」

「だから何したんだよっ!?」

ドンッ!!!

「!?」

ユーマの顔はサーッと青くなっていく。

「これだけど」

それもそのはず。彼女の足はユーマの股下を抜け、後ろにある壁にぶつけられていたからだ。

「股ドン、どうだ? ドキッとしたか?」

「すいませんドキッどころかヒヤッてしました」


もう少しで彼の大事なものに当たるというギリギリの場所。ユーマは二度と壁ドンをしないと心に誓うのだった。









@@後書き@@
・ユーマ夢のはずなのに長男を入れてごめんなさい(^^;)。

・しかし壁ドンは二次元に限りますね……。リアルでされたら怖いのは私だけでしょうか。





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