今日は何か疲れたなぁ。
それもこれも 全部 あの船長のせいだ。
そんなことを考えていると。
「 何してんだ? こんなとこで 」
その張本人である船長のルフィが話し掛けてきた。
「 何って 風に当たってるの、 何してるように見えたのよ 」
「 うーん 」
考えるの?
「 分かんねぇ 」
そう言った後に独特な笑い声を出した。
「 何しにきたの? 」
ちょっと不機嫌な応え方をした。
「 お前を探しにきた 」
「 なんで!? 」
「 言いてぇことがあったからな 」
「 言いたいこと? 」
一体何なのだろう。
「 今日は ごめんな 」
「 は? 」
「 今日お前に無茶させたろ? 」
驚いた あのルフィが謝るなんて。
しかも滅多に見せることのないような真顔で。
こうして見るとすごく格好良い船長で、
私はこんなルフィが大好きなんだ、と思った。
「 いいよ 」
「 ? 」
ルフィの頭の上にクエスチョンマークが浮かんでいる。
「 気にしてないから いいよ 」
「 いいのか? 」
「 うん、 だって 無茶させるのはいつものことでしょう? 」
「 そうかぁ? 」
そうだよ と笑っているルフィに言う。
「 でも あんまり無茶させないでよね 」
「 考えとく 」
そうして二人で笑いあっていた。
やっぱりこの船に、
ルフィのいる船に乗って良かった。 みんなのいる船で一緒に居られて 本当に良かった。
(あら?ルフィは?)
(ロビンちゅわ〜ん あいつならさっき外に行ったよ)
(そう言えば、あの子は?)
(ナミ、それなら甲板に居たよ)
(チョッパー 見てきたの?)
(うん、でも ルフィと話してたから、俺 帰ってきたんだ)
(何ぃ!? あの子が危ない!!)
(サンジくんじゃないんだからそんなことルフィがする訳ないでしょ 全く…)
(ふふっ、ルフィなら大丈夫ね)
2014.06.15加筆修正