ひとりが怖くて泣いていた。
ひとりが寂しくて泣いていた。
僕は何不自由なく生活してきた 欲しい物はなんでも与えられる。 気に入らなければ簡単に捨てられる。 そうやって生きてきたから。
何も知らなかったんだ。
まわりには多くの人たち。
僕に期待している両親。
僕を慕ってくれる友人。
その他の人間。
その全てがもし僕という人格を否定してしまったら 僕の存在意義を否定してしまったら。
どうすればいいのか分からなくなる 正しいと思ってきた自分のやり方じゃ何一つ肯定されず 他の人間がやることばかりが認められる。
恐れもなく簡単に捨ててきた僕が今度は他人に簡単に捨てられるのが怖くてたまらない。
ひとり部屋の中、真っ白なシーツの上で両腕で足を抱え込み、
震えている僕は。
なんて、
なんて愚かなのだろう。
2014.06.15加筆修正