シンドリアの政務官のジャーファルは今日も仕事に追われていた。
自らが使えているシンドバッド王がサボった仕事の始末や自分の仕事をしなければならない。
いつものことだと思っているがさすがのジャーファルも疲れてきたのか自室で休んでいた。
ギィィと 自室の扉が開けられたと同時に声が聞こえた。
「じゃふぁる つかれた? 」
小さな体で自分の倍はある扉を懸命に開けている姿は可愛らしかった。
「 そうですね ちょっと疲れました 」
扉を開けるのを手伝って部屋の中へと入れる。
「 じゃふぁる がんばった 」
「 貴女だけですよ 褒めてくれるのは 」
寝台に座り膝の上に乗せて優しく彼女を抱き締めた。
「 じゃふぁる 」
「 何です? 」
「 いいこ いいこ 」
小さな手を伸ばしてジャーファルの頭を撫でる。
「 本当に可愛いですね 貴女は 私の唯一の癒しですよ 」
今度から 疲れたら貴女に癒してもらいましょうかね、
と呟いた。
(ジャーファルだけ狡いぞっ!!俺も抱っこしたい!!)
(あんたは仕事しろっ!!!)
(ひどい…)
(しん しごとしない だめ )
( え )
2014.06.15加筆修正