おまけ
終電が過ぎたおかげで帰れないヒロインの図
「え…あの、ちょっと待って?本当にもうそんな時間…?」
「我が嘘を申すと思うか」
「思わない。思わない、けど…私、そんなに寝たのかなって」
「間抜けな面で眠っていたぞ。
あまりにも間抜けだった故、我の携帯に納めてやった」
「…それ、盗撮では…」
「ここは我の家ぞ。
我の家で何をしようが、我の勝手ぞ」
「…でも私の肖像権というものが・・・って、毛利君!?」
「喧しい。夜中に大声を出すな」
「あっご、ごめん…でもそうじゃなくてその!な、なんでいきなりふ、服を脱ぐわけ!?」
「?…着替えるためだが、何か問題でもあるか」
「それはわかるよ?うん、わかる。
でもいきなりはびっくりするから、後ろを見る余裕が…男の人の裸なんて…っ」
「…何だ、見たことが無いのか。
我に身体を許している割には案外、初なのだな」
「そんな言い方………っ」
「…フッ、まぁ良い。からかうのもここまでとしよう」
(…か、からかってたって…全然そんな風には見えなかったんですけど…)
「さて、茜」
「!…は、はい」
「…そなたも入るか?」
「え?どこに?」
「風呂に、……我と」
「……毛利君、それも、冗談なの?」
(この鈍感め…!)
****
夜中のテンション
多分入ってない、天然っ子を口説く能力がこの元就様になかった。
友人のお誕生日小説です。
また続きかきます。
← → back