温かな光の中で目が覚めた。
一晩中愛し合ってそのまま眠ってしまったらしい。
隣で安らかに眠る彼女を見詰めた。
「看病してくれてありがと」
サラサラな黒髪に触れると、「ん」と声が洩れた。
昨日は(いろんな意味で)あんなに頑張ってもらったのだから、今はこの微睡みの中で休ませておこう。
(あー、もう…)


「俺、お前じゃなきゃもう無理」



一瞬だけ、彼女が笑った気がした。





2012.05.08
→後書き

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