ぼーいずとーく(テオ)

※「がーるずとーく」の続きです。



「アルゴス少佐、失礼します。ヴァレリア大尉から言いつけられた資料をお持ちしました」
「ああ、ありがとう。テオは本当によく働くな」
「いえ、正義のために尽力するのが使命ですから」
「確かにそうだな。でも、私が口を挟むのも筋違いかもしれないが、私生活の方が上手くいってないんじゃないのか?少し心配しているんだ」
「…?なんの事ですか?」
「先日、名前と喧嘩をしていただろう」
「あ!…あれは、その…お見苦しい所をお見せしてすみませんでした。ちゃんと片付きましたので問題はありません」
「それなら良いが……その次の朝方、お前の部屋から涙目で出て行く名前の姿も見かけたぞ。また喧嘩したんじゃないのか?」
「▲*×$□%○→!¥!!(顔真っ赤)」
「お前達が同期で仲が良かったのは知っている。高めあえる同期は貴重な存在だ。配属こそ違っても仲が良い方がいいぞ」
「(気づいてない!良かった!アルゴス少佐がアホで良かった!!)はい」
「それに、私は名前が心配なのだ」
「えっ!?そ、それはどういう……?(まさかまさかまさか)」
「私は何故か部下に怖がられがちなんだが、あの子は私を兄の様に慕ってくれてな……とても可愛い部下なんだよ。戦場に立たせておいてムシの良い話かもしれないが、心から幸せになってほしい」
「そうだったのですか……(邪推するなんて…俺、最低だ……)」
「というわけで、ヴァレリアから聞いたんだが君は明後日非番なのだろう?名前の休みもそこに合わせるから、二人で気分転換に出かけて仲直りしてくるといい」
「は、はい、了解しました(アルゴス少佐GJすぎる!一生付いて行きます!)」
「すみませんアルゴスさん!こちらの書類に判子を……テオ!」
「名前…!」
「ご苦労だったな。私は暫くこれにかかりきりだから、持ち場に戻って大丈夫だぞ」
「分かりました。今日は他に仕事はないので、部屋にいますからなにかありましたら内線で呼んでください」
「ああ。あと、他の兵の都合で名前の休みが明後日に変わってしまうのだが問題ないか?」
「はい、大丈夫ですよ」
「良かった。すまないな、勝手に変えてしまって」
「いえいえ、特に予定も入れてなかったですし!では失礼しますね」
「テオ、君ももう下がっていいぞ」
「あ、はい」
「テオも?じゃあ途中まで一緒に行こう!」





「明後日非番かー……なにしようかなっ」
「……その、名前、俺も明後日非番なんだが」
「えっ!?そうなの?」
「ああ。だから、その……久しぶりに、一緒に出かけないか?」
「(ぱぁっ)……っうん!うん!行くっ!!」
「どこに行きたいか決めておけ」
「えっテオは?テオの行きたいとこにも行こうよ」
「俺は……その、名前がいればどこでも…」
「えっ…あ、うん……(かぁぁぁ)」
「………(顔真っ赤)」
「……あ、あのね、私バミューダ△のステージ観たいな。明日フローレスがメインなんだって」
「そうなのか。丁度良かったじゃないか」
「うん……でもね」
「?」
「わ、私も…テオと、いれるだけで幸せだから……」
「………(ぎゅっ)」
「わぷっ、テオ苦しいよ…!」
「わ、悪い。………好きだ」
「……私は大好き」








「ねぇアルゴス、さっきテオと名前とすれ違ったけど、顔が真っ赤だったわ。貴方なにか言った?」
「いや特には……風邪でもひいたのか?むむ、折角二人で出かけられる様に休みをやったのに」
「………(本当に風邪引いてもあの子達は幸せでしょうね)」














テオと夢主の会話よりテオとアルゴスの会話が多いのが無念。
リクエストありがとうございました!




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