※三巻ネタバレ注意
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親愛なる帝人へ
俺のケータイさ、解約しちゃったんだよな。気づいてると思うけどさ。で、俺もたまにはセンチメンタルに昔の事を思い出す事もあるってもんだ。まあ、ようするに帝人が恋しくてさ。手紙書いちゃったってわけ!なんて健気な俺・・・ってそれは置いといて。
うーん、あれだな。改まって「親愛なる帝人へ」なんて書いたけどなんか俺たちにはちょっと合わないな。
ほら今まではチャットかメールだったから、なんかこう・・・・何書けば良いか分かんねえんだよな、手紙って。ほら、反応がすぐに来るチャットとか短くていいメールとかさ、そういうのに慣れちゃってんだと思う。それに比べて手紙ってなんか独り言みたいなもんだろ?だからちょっと書くのに抵抗あるっていうかさ。
そうそう、最近楽しいか?
高校生ってゆーのはさ、人生にたった一度しかない青い春だしさ、思いっきり楽しむのが良いよな。
まあきっと帝人は普通に青春を謳歌してる事だと思う。普通に恋して、非日常な日常に身を沈めて、勉強に嘆いて、っていう生活をさ。
普通過ぎてお前は見逃してるかもしれねえけど、それは確かに日常で非日常だからな、それ以上を求めようとすんなよ?そんなディープな世界に入ろうと思うのはちょっとやんちゃな時期だけだ。将来絶対後悔するからやめとけよ?
あああああ、何か急に皆に会いたくなってきた。
みんな元気か?ほら、杏里とか滝口とか。
暫く・・・っていうか全然会ってないからさ、なんか気になった。
まあ正確に言うと池袋の話が入ってこないっていうか・・・・
ちょっとでも良いから行きたいんだけどな・・・・
だからさ、帝人にお願いがあるんだけど・・・・・・
もう逃げないから、早くココから出し
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そこまで読んでパタンと手紙をたたんだ。
「まったく、何言ってるのかなあ、正臣は・・・・」
優しい、しかし裏のありそうな微笑みを浮かべる帝人。
「元はと言えば僕から逃げた正臣が悪いんだよ?」
手紙を胸ポケットへと丁寧にしまい込み、立ち上がる。
「まあ、皆が元気かどうかは伝えてあげても良いかな。」
机に置いてあったカギを拾い上げ、六畳一間の部屋を出る。
そのまま向かい側のアパートへ足を向ける。
そしてゆっくり歩いてもたった三十秒でたどり着くそこ。
カチャリ、とカギを開ける。
「ただいま、正臣。」
消印のない手紙
(僕から逃げるのならば、捕まえてしまおう。)(もう絶対に逃げられないように)
あれ、あれ?
ピュアな手紙だったのに・・・・
帝人様が降臨なされたようです。
途中から何を言いたいのか分からなくなりました。結論を言うと帝人様は愛情故に正臣を監禁とかしちゃえば良い、ということです。
最近意味不明な物が増えてる・・・・スランプか?(元から意味不な件
100530