※寮生です
「はふぅ、お風呂気持ちよかったなー」
コトン、と牛乳瓶を置き、んんーと伸びをする正臣。その隣には首からタオルを下げた帝人の姿。
「そうだね。っていうかさ、お風呂の後に牛乳って・・・・」
机に置かれた瓶をチラリと見て溜め息を吐く。
「おま、牛乳は体にいいんだぞ!ていうか牛乳飲まないからいつまでもお前はちっさいん・・・あっ・・・・!」
己の失言に気づきパッと手で口を覆うも時既に遅し。黒いオーラを纏った帝人の笑顔に凍り付く。
「ふぅん?まあ良いけど。」
首にかけられていたタオルが宙に舞う。フワリ、と一度広がってぱさり、と床に落ちた。
そして気が付いたときには床に押し倒されていた。
「もう身長が伸びることに期待なんてしてないし。」
「み、かど・・・・?」
妙にさわやかな笑顔を浮かべた後、スッ、と目が細められる。
「でも飲む物は僕のミルクだけにして?」
「・・・・・・・・・・・・・・・は?」
たっぷり間を置いて返した言葉はただそれだけだった。
「だから、正臣が飲んで良いのは僕の精」
「あああああ!!ストップストップ!どうした竜ヶ峰帝人!?乱心か?」
「どうもしないよ・・・あ、あえて言うなら溜まってるかな?」
「〜〜〜〜っ!そうじゃなくって!」
反論しようと口を開いた途端押し付けられた唇、密着する身体。
「んん・・・・ふあ・・・・」
ためらいも無く差し込まれた舌の熱さに浮かされる正臣。上あごから歯茎までまんべんなく弄られて思考回路はフワフワと遊び回る。
そしてもっと深く、と強請るように腕を回そうとした瞬間、ガチャリ、と開くドア。口を離す事すら忘れてそちらを見て後悔。
「ああああああ!みかりんと紀田くんがボーイズでラブってるー!!帝正!?帝正!?」
「あ、あああ、せ、先パイ・・・・!」
二人を指差して声をあげる狩沢とその場に座り込んだ青葉。
「うわあー!写メ、写メらなきゃ・・・・!それにしても紀田くんがネコだったとはねー、意外意外!うふふ、次の本は帝正ね・・・・!」
ブツブツと呪文を唱えながら様々な角度から写真を撮る彼女。その行動に慌てて唇を離すと二人の間には銀色の糸が引いた。その光景に己を取り戻したらしい青葉が帝人に駆け寄る。
「あああああああああああああ!正臣先輩ズルいですよ・・・・!!あの、帝人先輩!僕にもキスしてください!!」
「嫌。」
「そんなああ・・・・」
再び力なく崩れ落ちた青葉を一瞥して正臣へと視線を戻す。
「見られちゃったね?」
顔を赤らめた正臣はプルプルと震えながら帝人を睨み付け、叫んだ。
「帝人のバカーーーーーー!!!」
とある寮室の不純同姓交遊
(オウ、キダー。ケンカヨクナイヨー)(うるさいうるさいうるさーい!!)
ついったーで正臣のルームメートが
帝人様、狩沢さん、青葉、サイモン
と出たので思わずやりました。
勢いだけのSSの筈が思いの外長くなってしまいましたねw
しかし、後悔はしてません・・・!
100524