※帝人が変態チック
※季節は秋です
※ぬるいエロ
それはものすごく唐突だった。
「みかどー」
穏やかな昼休み、突如教室に入ってきた可愛い可愛い僕の幼馴染みからの
「ヤろう?」
ポロっ
「は・・・・・?」
卑猥な夜のお誘いは。
僕も周りも固まる。
思わず手に持っていたお箸を落としてしまったが、そんな事どうでも良かった。
目の前で笑う僕の可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い(中略)可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い恋人は何を言っているのだろう、こんな日中から。
・・・いや、問題はそこには無い。
今僕たちは1-Aの教室に居る。要するに僕や園原さん、張間美香や矢霧誠二が居るわけで。もっと言えば僕のクラスメイトの殆どが居るわけだ。
そんな教室、1-Aのドアの所から何を卑猥な事を叫んでいるのだろう。
いや、別に僕は良いんだけど・・・いやいや良くない!ここは健全な学校だ!公共の場だ!見誤るなよ竜ヶ峰帝人!!
しかし、確かに最近はずいぶんとご無沙汰だったかもしれない。そう言えば前回肌を合わせたのはいつだっただろうか・・・。確か、夏休みの最後らへんだっただろうか。ではもう二週間近くも肌を合わせていない事になる。
さすがにもともと性欲の薄い正臣だってソウイウお年頃、というわけで。溜まっているのだろう。まぁ僕はその正臣よりも性欲が更に薄いから大丈夫だけど二週間も我慢すればしょうがないかもしれない。
「帝人ぉ、返事はぁ?」
いつの間にかすぐそばまで来ていた正臣は僕の顔を見つめていた。その目は性欲に濡れていて思わずゾク、とする。次いでドクン、と下半身が波打った。あれ、僕も溜まってる?おかしいな、確かに下半身は正臣に欲情してる。
「一応聞いておくけど、ヤるって何を?」
「何言ってんだよぉ、何ってナニにきまってんだろ?」
「あ、そう。別に良いけどここ学校だよ?」
僕の返答に周囲がざわめく。
「知ってる。でも、俺どうしても帝人が欲しい。」
「今?」
「今。」
がそんな事気にしてられなくなった。
さっきからズボンがきつい。今すぐにも正臣に挿れたい気分だ。
「そう、じゃあ帰ろうか。」
机の側面に掛けてあった鞄を引ったくる。
「え、良いの?」
どうせ冷たくあしらうとでも思っていたのだろう。予想外の反応だったのか正臣は動揺している。
「ヤるんでしょ?僕の家行くよ。あ、それとも皆に見られながらの方が淫乱な正臣は良いのかなぁ?」
「帝人、冗談・・・」
「なわけないでしょ。」
最後の言葉を聞いた瞬間顔を青くする。その顔、やめてくれるかな。これ以上欲情させてどうするつもり。
「帝人の家、行く。」
そう言った正臣の手を引っ張る。勿論指に指を絡めて。
「あ、先生に早退するって言っといてくれない?」
近くの席の男子に声を掛けておく。これで大丈夫、帰れる。
スタスタと廊下を歩く。ここでもざわめき声があがるが無視する。ただ、僕に引っ張られる形になっている正臣は見られているのが恥ずかしいのだろう。顔を真っ赤にして俯いてる。
ふふ、可愛い。思わず口元を緩めそうになるが慌てて引き締める。手を引っ張りながらにやけてるとか端から見れば不審者としか思えないだろう。
そんな事を考えながら歩けばいつの間にか校門をくぐり抜けていた。
きっと明日には僕と正臣が付き合ってる事が噂となって全校中に知られているだろう。まあ別に隠しているわけではないし、可愛い可愛い僕の正臣に手を出す女や男は居なくなるだろう。邪魔者を排除する良い機会かもしれない。正臣はモテる。本人は無自覚だけど。だから僕は裏で正臣を守るしか無い。まあ色々やったさ。正臣に告白した女子が次の日から不登校になったのにはビックリしたけど、今となっては良い思い出だ。
因みに今は街を歩いている。勿論手を離しはしない。ついでだから正臣がナンパできないようにしておこうかな。これでも僕は結構嫉妬深い方だ。今はまだこらえているけど、いつ正臣がナンパした相手を殺してしまうか分からない。僕の正臣を誑かしたのだからそれぐらいの罪はあるのだけれども、それでも僕が殺人をして一番迷惑をかけるのは正臣だ。正臣が僕の隣で笑ってくれていたら僕はそれで良いのだから迷惑なんて掛けたくない。
チラリと横目で正臣を見ると、思った通り。泣きそうな目で赤くなっている。可愛い、可愛い、可愛い可愛い可愛い可愛い。食べちゃいたいくらいに可愛い。まあ今から食べちゃうんだけど。
僕の家の近くは人通りが少ない。なのにまだ下を向いてる正臣。目のウルウルはなくなってきたみたいだけど。
ガチャリ、と家のカギを開けて中に招き入れる。後ろ手でカギをしっかりと閉めた後、そのまま正臣に口づけた。
「ん・・・ふあ・・・・・・んんんっ・・・」
蕩けるような甘いキス。正臣の口の中は気持ちいい。上顎をす、となでると震える正臣の身体が愛おしい。
「んんんんんっ・・・あむぅう・・・んんん・・・・」
クチュクチュと粘膜が触れ合う音が響く。角度を変えるたびに漏れる正臣の甘い吐息まで全部食べてしまいたい。
必死に逃げる正臣の舌を追いかける。もっと深く、と頭の後ろに手を回してホールドする。一度舌を捕まえれば最後、思いっきり吸うと肩がピクンと跳ね、足がガクガクと震える。
僕と正臣の間にあった手がドンドンと胸板を叩くのに気が付いて口を離した。
「は、ぁ・・・はぁっ・・・・っん・・・はぁ・・・」
ツツー、と繋がる銀色の糸。口の横から溢れた唾液。熱に浮かされたような目。リンゴと並べばどちらがどちらか分からないほど赤く染まった頬。その全てに劣情をかき立てられる。
「可愛い、正臣・・・」
「っは・・・みか・・・ど・・・・」
「部屋、行く?」
「うん。」
僕の支えが無いと立っていられないらしい正臣の腰を支えながら部屋へ行く。この部屋にベッドがあれば良かったんだけどそんなスペースなど、ない。まあ、敷かなくても大丈夫だろう。
「帝人・・・」
いまだ熱に浮かされている正臣はぼんやりとしながら僕の名前を呼んで微笑んだ。いつもとあまりに様子が違うので何だか心配になる。
「どうしたの、正臣・・・?」
「ふぇ?何が?」
「いつもとなんか違うよ?変な物でも食べた?」
「んー、と。あ、さっき臨也さんが俺にって飴くれた!」
そう言ってポケットから飴のパッケージを見せてくれる。が見なくても臨也さんから貰ったと聞いただけで理解できた。その飴が何なのかを。
絶対、媚薬だ。
いつもなら勿論逆上する所なのだが今日は臨也さんに感謝することにしよう。
「そっか。」
「うん」
それだけ返事を返し、正臣を押し倒した。
そしてパーカーの上から指で身体をなぞる。
「んっ・・・は・・・」
それだけで甘い息を吐く正臣に苦笑した。
服の上からでも分かる胸の突起に指を引っかける。息を詰める正臣。そのまま指で焦らすようにそこを優しくこねる。
「んっ・・・は・・ぁ・・・・や・・・んぁ・・・」
「何が嫌なの?」
「ふぁ・・・」
身体を捩り身もだえながらいやいやと首を振り始める。
「言ってくれないと分からないよ?」
「・・・っあ・・・・いじわ・・・・る・・・っん・・・」
目に溜まり表面張力でなんとか保っている涙を舐めとる。舌の感覚にフルリと震え、
「ちゃんと、触って・・・・?」
「仰せのままに、」
自分の欲望を口に出した。
「あ、あ、っらめぇ・・・んああっ!」
「ひもひいいの?」
「ひあっ・・・そこでっしゃべる、なぁっ!」
チュパチュパと正臣の乳首を舐める、吸う。その度腰は大げさな程に跳ね上がり内股は震えた。
「あ、みかどぉ・・・も、ムリっ・・・いきたっ・・・!」
「早くない?そんなに胸が気持ちいい?」
愛撫するのを止めて胸から顔を上げると涙が幾筋も流れていた。わあ、エロいよ正臣。
「や、違っ」
「違わないよねぇ?」
すっ、と手を動かしてズボンの上をまさぐる。そこはパンパンに張りつめており、いつ弾けてもおかしくない程だった。
「胸触っただけでこんなにパンパンになってるよ?ほんと、いつからこんな厭らしい身体になっちゃったんだろうねぇ?」
「や、いわな・・・でぇっ!」
「ねぇ正臣。このままだとイった時にパンツとズボン汚れちゃうよ?良いの?」
目を見開いてフルフルと首を振る正臣。そりゃそうだよね、帰りとかパンツなしは嫌だよね。帰らせないけど。
「ほら、どうして欲しいの?」
「うぅ・・・」
「それとも汚す?僕には全然迷惑かからないからそれでも良いんだよ?」
そう言って胸への愛撫を再会する。クネリクネリと指先で捏ねて、軽く爪で引っ掻けば切なく啼く正臣。
「おねが・・・脱がして?」
「脱がすだけで良いの?」
その言葉に本気か?と言うような目でこちらを見てきたが、僕の目を見て観念したのだろう。
「いっぱい触って、気持ちよくさせて・・・イかせて?」
恥ずかしがりながらも快楽に溺れた顔。本当に厭らしい子。だけど・・・
「そんな所も可愛いよ、正臣。」
カチャカチャとズボンを開けて正臣の欲望を取り出す。
「っ・・・」
息を詰める音がする。
そのまま上下に擦れば息が上がってくる。
「あ、ひんっ、う、あ・・・はぁっ、あ、」
「気持ちいい?」
その問いかけへの返事は無かったが、首を反らして喘いでいる姿は酷く扇情的だったので良いとしよう。
「あ、あ、あ、や、だめっ・・・もうっ・・・!!」
「イって良いよ?」
「い、くっ・・・・あ、あ、あ、あ、ああああああああ!!」
ドクン、と跳ねたソレは僕の手の中に暖かい精液を放った・・・
「うううぅぅぅぅ〜」
「どうしたの。」
「な、なんでもにゃ!」
「噛んでるし。」
「・・・〜〜〜っ!!!」
「どうせ昨日の事思い出して恥ずかしかったんでしょ?」
「言うな!思い出すだろ!」
顔を真っ赤にする正臣。
昨日、あのあとも幾度となく求めあって現在朝の六時。
今の今まで求めあってやっと媚薬の効果が切れたらしい。まったく、媚薬を投与してくれた事はありがたく思ってるけど、どれだけ強いもの与えてるのだか。
媚薬のせいもあるが、たくさん厭らしい事を言ってもらった。普段なら絶対に言ってもらえないような言葉をたくさん。
媚薬はお酒とは違うのでしっかりと記憶は残る。それを思い出して恥ずかしいのだろう。愛い奴め。
「ふふふ、正臣真っ赤。可愛い」
「うううううるさい!あっ・・・」
おきあがった瞬間太ももに伝う僕の放った精。
「いっぱい出したもんね、ナカに。ごめんね。でも正臣が悪いんだよ?僕を離してくれなかったんだから。」
「・・・〜〜〜っ!!」
「おなかタプタプなんじゃないの?」
「うるさいうるさいうるさい!てか、なんでナカに出すんだよぉ!後処理しなきゃ腹壊すだろ!?」
「正臣のナカ気持ちいいんだもん。それにナカに出したときにすごい満たされたような顔してたじゃん。」
「ああああああああ!言うな!それ以上言うな、頼むから!」
再び赤く染まった正臣の頬。ほんと、積極的なのだか違うのか分からないよ。
「そうだ、それにしてもナカの掻き出さないとね。おなか壊しちゃうし。」
そう言って正臣を抱き上げる。
すると真っ青になる正臣。
「いい、いいから!自分でやるから・・・・」
「えーそんな。僕がヤるから任せてよ。」
「やるの文字がおかしい!とにかく降ろせえええ!!」
じたばたする正臣を抱きかかえながら今日が平日である事を思い出したが、学校なんてどうでも良いな、と自己判断し、休む事に決めた。
だってさ、こんなチャンス無いからね。これで学校行ったら僕は男失格だよ。
ほら、よく言うでしょ?
据え膳食わぬは男の恥
(ひ、あっ、って変なとこ触るなぁ!)(ねぇ正臣。もう一回しよっか。)
挿入部分がない・・・だと!?
私逃げております、ものすごいスピードで!!
いやね、エロ書いてるとドンドン自分を見失うと言いますか・・・
こ、こんどは挿入部分も書きたいな・・・!!←
とか思いつつ。実は前戯が一番好きです←
あぁ、でも書きたい・・・!!
というか帝人は正臣を可愛いと言い過ぎでちょっときもいですね。私は帝人をどうしたいのだろうか・・・・
では、ここまで読んでくださった皆様!ありがとうございました!
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