※↑I wont you ! の正臣視点(的なもの)
※正臣ビッチ。
※下品。
暇な時は街を歩くようにしてる。前はナンパする為だったんだけど、今は別にナンパのためじゃない。
「まーさーおーみーくんっ!」
ギュウッ
「うあぁ!?」
ほら、今日みたいにあの人に会えるかもしれないから。
「ちょっ、ここ街中!」
「知ってるけど。」
まさか抱きしめてくるとは思わなかったが。嬉しい、とか思うけど悔しいからこの人には絶対言ってやらない。
ていうか苦しい。この人俺の事絞め殺す気か。
思わず咳き込む。俺、結構強い方だと自負してるんだけどな。この人はどうやら俺の上をいくらしい。まぁそりゃそうだよな。だって毎日のように平和島静雄と喧嘩してるんだから。ここまで考えて何だかイライラしてきた。一応恋人?の俺よりも平和島静雄と会う回数の方が多いってどういうことだ。・・・・なんて嫉妬してみるけど、平和島静雄は俺に嫉妬されても困るだろう。あんなに嫌いあってるんだから。
本当に嫌いあってるだけだと良いんだけど。
一抹の不安をかき消そうと首を振ろうとして違和感を感じた。
首筋にヌメッとした物が・・・
舌だと気づいたときには既に身体が快楽を拾い終わった後だった。背筋がゾクゾクする。
「ひぁっ!?っ〜〜〜!この変態っ」
気持ち、いい。この快楽に身を任せてしまいたい。
だが、ここは街中。感じてしまった俺も俺だが、堂々とセクハラするコイツもコイツだ。
首筋を守るように押さえてバッと離れる。これ以上ちょっかい出されたら我慢できそうになかったから。
しかしそんな俺の脱出は不成功に終わった。伸びてきた手が俺の腕をガッチリと掴む。
どうしよう、外れない。
「その変態にいつも啼かされてるのは誰だっけ?」
グッと引かれてバランスを崩した所で囁かれた言葉は俺の耳を犯す。声がエロいんだよ!このバカ!
「な、なにいって・・・」
とにかく距離を取らなくてはと逃げようとするが阻まれる。
でも俺は気づく。腕一本分の距離。たったこれだけの距離、されどこれだけの距離。先ほどまで見えていなかったであろう部分が見えてしまう。
「ん?何って・・・」
それは、
「聞きたいの?」
赤く染まった
「要りませんからいい加減離し」
「君が欲しい。」
俺の首筋。
思わずびくつく肩。先ほどより低い声が腹の底まで届く。全身の血液の音が聞こえるようだ。ドクン、ドクンと体中が波打つ。やばい、俺も―――
「何言って・・・」
「もう一回だけ言ってあげようか。ちゃんと聞いてね。」
そういって端麗な顔が近づく。やめろやめろやめろ!これ以上近づかれたら心臓の音聞かれそうだ!
必死で目を逸らすけど手が伸びてきて顎を正確にとらえる。目がそらせない。もうやだこいつ。思わず涙がにじんだ。
自然に指を絡めてきやがった。なんと恥ずかしい奴だろう。こいつ絶対街中だってこと忘れてる。絶対だ。もう死ねば良いのに!
「き み が ほ し い」
さっきと同じ事を言ってるんだ。言ってるはずなのに・・・
いつもより真剣な眼から目が離せない。体中の液体が顔に集まって沸騰してるみたいに顔が熱い。反論しようとするけど口が動いても喉から音が出ない。喉が渇く。
そんな真剣な瞳で見つめられたら―――ゾクゾクする。
そう、この目だ。俺は初めてこの人に抱かれた時を思い出した。
俺は受け入れるのは初めてで、とても恥ずかしかった事を覚えている。勿論もう日常となった今でもそれは変わらない。あの恥ずかしさは永遠だと思う。
でも、行為のときはいつも何処を見ているのか分からないこの人が俺を、俺だけを見ていることに酷く欲情した。いつも飄々としているこの人が必死に快楽を求めている姿に情欲を掻き立てられた。そしていつしか俺は自分からあの人を求めた。
それから幾度となく抱き合った。そして、一度抱いた人とは関係を切るので有名であると聞いたのもその頃だった。
俺は歓喜した。この人の特別になれたのだと。純粋に嬉しかった。
そして、いつしか俺はこの人としか関係を持たなくなっていた。ナンパもしなくなったし昔のセフレとも縁を切った。
だって、初めての日のあの目を忘れられないから。もう女の人を抱く事はないと思う。あの目で見つめられないと俺はイけない、きっと。
だから絶対に俺を離さないで。いや、絶対に離させない。
貴方は俺だけの臨也さん。
だってほら、俺がこんなになった責任、取ってもらわないといけないからね。
I need you !
(お願いだから)(俺のナカを満たして)
お互いがお互いに依存してるって萌えると思います。で、お互いそれを知らない、と。
ねぇこれなんて俺得?←
肉欲でしか繋がれていない二人も好きです。でもほんとは心の底からお互いを愛してる、と。
ていうかこのふたり、絶対誰かに刺される。サキあたりに。
100411