※臨也side
※地味にエロいかも。というより下品?
「まーさーおーみーくんっ!」
「うあぁ!?」
思いっきり抱きつけば腕の中でビクリと震える正臣くん。俺はこれでも細身の方だと自負しているのだけれど、その俺にちょうどスッポリと収まるサイズの正臣くんってばどれだけ細身なんだろう。可愛すぎる。
「ちょっ、ここ街中!」
「知ってるけど。」
そういってもう少し力を入れてみた。これ以上入れたら折れちゃうかもってぐらい。でも、正臣くんはシズちゃん程ではないけど頑丈だから大丈夫だろう。現に咳き込む程度ですんじゃってるんだから怖いよねー。
「は、離せ!」
「嫌。」
顔を首筋に埋めて舌でなぞる。
「ひぁっ!?っ〜〜〜!この変態っ」
首筋を押さえてバッと離れる正臣くん。うん、可愛い。食べちゃいたい。ていうか、俺思いっきり抱きしめてたんだけどな〜。なんで振りほどかれてしまったんだろう。
しかし!細かい事を気にしない素敵で無敵な情報屋な俺。
「その変態にいつも啼かされてるのは誰だっけ?」
グっと腕を引いて小さく囁いてみる。と、みるみる赤くなる正臣くん。よし、想像通りの反応。
「な、なにいって・・・・」
早く逃げたいとでも言うように後ろを向く。
でも、さ。
「ん?何って・・・」
そんなに首筋を赤くしてたら
「聞きたいの?」
わかってるのバレバレ。
「要りませんからいい加減離し」
「君が欲しい。」
思いっきり声を低くして。まるで情事中を彷彿させるように呟く。それだけで薄い肩をピクンと跳ねさせて。ほんと、可愛いっていうか淫乱っていうか。
「何言って・・・」
「もう一回だけ言ってあげようか。ちゃんと聞いてね。」
唇が重なりそうなほど近づく。目を合わせれば逸らせようとするから腕を掴んでいない方の手で顔を固定する。腕を持っている方は手を滑らして指を絡めるように捕まえて。
「き み が ほ し い」
目を逸らしきれなかったらしい正臣くんはひたすら熱を放出する。口をぱくぱく動かして何かを言おうとするが声にはならないみたいだ。
こういう時、何度抱いても飽きがこない正臣くんの体の秘密を知る気がする。こんな風に反応がいちいちウブだからじゃなかろうか、と。あぁ可愛い。愛してる。こんなに個人を愛しいだなんて思ったのいつぶりだろう。もしかしたら初めてかもしれない。
今までは一度抱いたら捨てる、ってのが俺のポリシーだったからね。正臣くんを抱いてからは変わったけど。そうそうあの時の女の子には悪い事したよ。ほんのこれっぽっちも勃たなくてね。しかも気持ち悪いとか思っちゃったし。あの時は流石に不能になったかと心配したなぁ。その後すぐに正臣くん呼んで悪戯したらそれだけでみるみる元気になったんだけど。
ほんと現金だよね、俺。
それ以来、彼以外抱いてない。だってあの夜の事が忘れられなくて他の人抱けなくなっちゃったんだもん。
今もほら、こんなにも心から渇望している。
俺、最初は君の事捨て駒だと思ってたけど違ったみたいだよ。もう絶対離さない。
だってほら、俺がこんなになった責任、取ってもらわないといけないからね。
I want you !
(ほら早く)(俺の欲望を満たして)
臨也受けっぽくなったけど、違うんだからね!←
臨也が正臣に依存してるのってあんまり見た事なかったんで書いてみたかっただけです。
それにしてもこの臨也、いつか刺されそうな気がする。
100411