艶やかに狂気を嗤う赤
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※血液表現有り注意
※やけに短い
※後書きに三巻ネタバレ注意

グチュリ


「あ゛あ゛ぁああ゛ぁぁあ゛!」

掌に刺したナイフが赤く染まる。

「ねえ正臣くん。気持ち良い?気持ち良いよね。だって正臣くんはマゾだもん。」

「ぃあぁっ・・・ち、違・・・!」

やっぱりシズちゃんとは違うね。だってこんなにあっさり刺さるんだもん。

グリグリとナイフを動かせば溢れ出す赤赤赤赤赤赤赤赤朱朱朱朱朱朱朱朱
止まらない赤は純白なシーツに吸い込まれ、染める。

その様子に君と俺みたい、と笑った。

何にも知らない無垢な少年だった君がシーツで俺がこの赤。すうっといつの間にか浸食して、いつの間にか黒に変わる血。俺みたいじゃないか、と嘲笑う。

「ぐ、あぁっ」

正臣くんの掌からナイフを抜けばやっぱりそこから血は溢れてきて。

そこに唇を沿わせた。
丹念に血を舐めとる。
「うっ・・・あ、・・・っ」
染みるのか目を閉じて耐える正臣くんが可愛くてつい虐めたくなる。
穴の空いた掌に唾液を送り込みながら血を掬いとり、そのまま正臣くんの唇へ。

「ねえ正臣くん。君には血のルージュが何よりも似合う。」



そう言って口づける。



それはまさしく悪魔との契約のような、痛くて優しいキスを・・・





艶やかに狂気を嗤う赤

(もし貴方が望むのなら)(俺は命までをも捧げよう)





意味不明だよこれ。臨也さんヤンデレ?いやヤンデレって程でもないような・・・でも病んでるというか・・・
とにかく臨也さんは正臣に似合うのは血だから黄巾族に戻ってこいと言いたかったんですよ。




100404



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テーマ「人外ファンタジー」
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