彼ジャケって……
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※変態臨也
※情事後(微裏)



目を開けるとそこは見慣れてしまった風景。臨也さんの部屋の臨也さんのベッド、それと先程までの行為を思い出してしまうような皺になったシーツ。
腕に力を入れて起き上がろうとするが、腰の痛みに邪魔され、ボスッとベッドに逆戻りした。

遠くの方でシャワーの音が聞こえる。
自分の下半身に違和感が無いことに気がついた。後処理をしてくれたのか。珍しいこともあるもんだ、と何だかふわふわした気持ちになる。
いつもなら目が覚めてもまだ中には臨也さんの物が入ってたりするのだ。そして「おはよう、正臣くん。昨日は可愛かったよ」などとニヤニヤしながら抱きしめている。
だが今日臨也さんは隣にいない。なんだか心に空白が出来たようだ。
「あれ、今俺寂しいとか思った?」
柄にもない事に戸惑いを隠しきれない。
そっと隣を見れば臨也さんの黒いコートが置いてあるのを見つけた。



「ふー、疲れた」

風呂から出た臨也は牛乳を飲むべく冷蔵庫へ向かう。ビンを一本取り出して一気に飲み干し、首にかけたタオルで髪の毛をガシガシと拭く。
そのまま歩いてベッドルームへ向かった。それにしても、さっきの正臣くんは可愛かった、などと考えて頬を緩める。

部屋のドアを開け、ベッドに近づくと小さな寝息が聞こえた。
さらにそーっと近づくと
「んぅ」
と変な音と共に寝返りをうつ正臣。ベッドの端に座り髪の毛を撫でようとして、ふと正臣が何かを握っているのに気がついた。

「え……これって……」
俺のコートだよね、という声は正臣の
「……ぃ……ざやさ………」
という声に打ち消された。

正臣の上に乗っかりキスをする。
「ん……んんんんっ」
呼吸の苦しさを訴えて胸板をドンドン叩くが無視し、正臣の口のなかを縦横無尽に犯す。
ドンドン叩いていた手がすがり付くように変わった時に唇を離した。

「っ!けほっ、何すんだ!」
「何ってナニだけど?」
「はぁ?おま、今シャワー浴びたばっかりだろっ!!」
「だって勃ったんだもん」
「勃ったって……俺の寝顔でか??お前変態だろっ!だもんじゃねぇぇ!」
「まぁまぁそう言わずに。」
「嫌だ!嫌です!勘弁し、ひぁぁ!」


彼ジャケって……


(反則だろ)(可愛すぎる君がわるい)


彼ジャケって萌えるよねって話です。

100328



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