※裏注意
除夜の鐘に紛れて新年までのカウントダウンを始める人の声と、それに便乗した人々の声が折り重なって聞こえてくる。
神社は人で溢れ、その大きな鳥居の足元にも人がギュウギュウ詰めだが、各々楽しそうな表情をしている。
除夜の鐘を聞きながら、みんなでカウントダウンする。
それが池袋へ来てから正臣の習慣だったのだ。
けれども今年はその声の人々の中に正臣は含まれていない。
「あれ?正臣君、ほかの事考える余裕なんてあるんだ。」
「はっ、違っ、あああ!」
出来ればあそこに混ざりたかったと、正臣は心の中で溜息をついた。
だいたいなぜ今にも年を越さんとしているこの瞬間に、自分はいったいなんでこの人と不埒なことをしているのだろうか。
「ほらまた考えてる。」
「っん、ん、あああっ、やあっ、」
そう耳元で囁かれた途端抽出が激しくなった。寒いはずなのに全身から汗が噴き出してくる。
体勢を保つために必死になって木に縋りついていれば、いつの間にやら尻を突き出す形になっていたらしく、背後からクスリ、笑う声が聞こえてきた。
「何、誘ってるの?」
「ふざけっ、」
「まあ、心配しなくても中出ししてあげるから安心してよ。」
「っあああ、んあ、はあっ、んんん」
と、こちらは射精へのカウントダウンへと向かったらしく、正臣の快楽を引き出す為だけのピストン運動をやめ、自らの快楽をも引き出すまた違ったそれを始める。
良いところを先ほどとはまた違う角度から突かれてはたまらない。
「はっぁあ、だめ、っ、い…いくっ、」
すぐに絶頂への階段を上らされてしまう。
「早いね、俺も、合わせてあげるっ」
すぐ目の前に絶頂は迫ってきていて、足はガクガク震えるし目の前は真っ白だ。
それにも関わらず後ろから臨也は躊躇いなくガツガツと突いてくるのだから、すこからはすぐである。
「っ、いああああ!」
外であることを忘れ大声で叫び、思いっきり後ろを締め付けながらイッた。
「っ、きつ……」
それと同時に中に暖かいものを注がれてピクン、と腰が揺れる。
臨也は最後まで搾り出すかのように腰を動かした。
と、遠くであけましておめでとうございます!という声が聞こえてくる。
どうやら年が明けたようだ。
と、再び後ろからニヤリという嫌な笑い声が聞こえる。
まさか、と思い振り返ったらそのまま抱き寄せられた。
「ひあっ!?」
そのことにより未だ入ったままだった臨也の肉棒が奥まで入り込んでしまう。
その刺激はイッた直後の身体にはあまりに強すぎた為にあられもない声が漏れてしまった。
そして声に反応した素直な肉棒は中で硬度を増す。
「や、でかくっ……っ、」
「じゃあ、正臣君も感じてることだしさ、このまま姫初めに縺れ込もうよ」
「やめっ、んんああっ!」
そうして再開された抽出にまた快楽に溺れていった。
結局その後二回してから新宿に戻り臨也宅でまた数え切れないほどした為に正臣が三ヶ日中動けなくなったのはまた別のお話……
秘め始め
101231