日常に入った非日常
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※第三者視点(四木さんの部下らへん)。


唐突に始まるそれ。
メキッ
近くにあった自販機が無くなる。
ドコォ
何かがへこむ音。続けて
パリーン
何かが割れる音。最後に
「いぃぃぃぃぃざぁぁぁぁぁやぁぁぁくぅぅぅぅぅん」
男の魂の叫び。正確に言うと、池袋で一番危険な男、平和島静雄の声。
回りにいた人は既に全員半径10メートル以上離れている。慣れと言うものは恐ろしい。
平和島静雄と臨也と呼ばれた男の喧嘩はこの周辺では日常となっている。だいたい、平和島静雄が臨也と呼ばれた男に撒かれて終わるのだ。

そんなことを考えていると、突如、非日常が訪れた。
輪の中に入っていく人がいたのだ。脱色した髪、ピアスが付いた耳、背丈は高校生位。周囲はざわめき始めた。しかし誰も止めようとはしない。自分が巻き込まれるのが怖いからだ。
ハァ、と溜め息を吐いて、俺はそっちへ歩いた。俺も極道の男。子供を危ないところへは行かせられない。そこまで考えて視線を戻す。
急がないといけないかもしれないからだ。
と、俺の足は止まった。いや、止めるしかなかった。俺は初めて自分の目を疑った。

少年が平和島静雄に駆け寄って、平和島静雄に、キス、したからだ。


周囲のざわめきが一瞬止まる。臨也と呼ばれた男も止まった。
それを良いことに少年は平和島静雄の手を引いて駆け抜けていった。




「はぁ、物好きも居るもんだな。」

俺は空を見上げて呟いた。






うん。何が言いたいのか解らなくなったよ/(^o^)\
ので、正臣視点作ります←

100326



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