電車でのお遊戯
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※痴漢は犯罪です。痴漢ダメ、絶対。正臣他可愛い子を見かけても匂いを嗅ぐだけで抑えておきましょう。
※直接表現注意

その日は確かに何時もより混んでいた。
思わぬタイミングで電車に乗ることになった正臣はしぶしぶと通勤ラッシュの波へと呑まれる覚悟を決める。
そしてスーツの黒いそこに巻き込まれるような形で黄色が混ざっていった。

むん、と熱気が立ち込める車内。効いている筈の冷房も、回りよりも少々背の低い正臣には届かない。さらに、この時間帯は女性専用車両が猛威を振るうのでここにはむさ苦しい男だけ。

「あっつ・・・」

思わず呟いてもこの状況が打開されるわけではなく逆に言葉にしたことにより、より明確に暑さを感じてしまう。出来るだけ新鮮な空気を肺に送り込もうと仰げば隣の人と目があった。
にっこりと微笑まれ疑問を覚える。はは、と乾いた笑みを向ければその人はそのまま俺の耳元へと唇を寄せた。

「真っ赤な顔して涙目で目を会わせて、誘ってるのかい?」

「っ!?違、んぐ!」

こいつはいったい何を言い出すのかと目を見開き否定しようとするが口を塞がれて言葉を発せなくなる。

「騒ぐと不振な目を向けられるのは君だよ?」

「んんーーー、んーーー!」

ならば、と首を振って否定の意味を伝えるも彼はにっこりと微笑んだままで。
逆の手がするりと尻を撫でる感覚を覚えるまで抱き留められていることに気がつかなかった。
その手が前に回りパーカーの裾から手を差し込まれる。脇腹を擦られたり臍の回りを撫でられる度にゾワゾワとしたものが背筋をかけ登った。
そして遂に到達したと言わんばかりに胸の突起を掠めたとき、背筋のゾワゾワが頂点に達した。

「んっ!」

「あれ?男の子なのにここで感じちゃうんだ。それとも君は女の子なの?」

「んんっ、ん!」

グリグリと指先で押し潰されて否応なしに感じさせられ涙が浮かぶ。半強制的に充血させられたそこは既に僅かな刺激でも快楽を拾えるようになっていた。
普段自分がするときに触れることのない部位を触れられて感じて、正臣の思考はぐちゃぐちゃである。

「これはどっちの性別か確かめてみないとなぁ」

などと言う声が遠くで聞こえた気がした。

カチャカチャとズボンの留め具を外す音が頭に響く。
ジジっとチャックが開かれた瞬間、正臣のソレが飛び出した。
ツツッとパンツの上から指をからめられ上下に擦られる。

「んあ、あっ・・・」

いつの間にやら解放されていた口から嬌声が漏れた。

「ほら、そんないやらしい声皆に聞かせちゃって恥ずかしい子。」

ニヤニヤと笑いながら落とされたその言葉に慌てて口を押さえ回りを見る。すると近くに居た人には聞こえていたらしく同じくニヤニヤした顔がこちらに向いていた。
皆に見られてる。そう自覚した途端カァッと身体に熱が籠った。恥ずかしさのあまり下を向けば自分の下半身に伸びる手を直視してしまい居たたまれなくなり目をギュッと瞑る。
そうすれば身体を這う感覚を妙にリアルに感じてしまい悪循環が生まれる。

「も、やぁっ・・・あっ、ひぅあ・・・」

グジュグジュと水音が響きガクガクと震える。乱暴に絶頂へと誘われるのは初めてでどうしたら良いのかわからなかった。
ただただ首をふってイヤイヤをする。迫り来る怖いほどの快楽に流されたくなかった。
しかし彼は手を休めること無く、それどころかさらに激しく攻め立てる。同時に胸も強く弄られ頭の中が既に真っ白だった。
そして、ここが電車であることを片隅に置きつつも、声を我慢する事など出来る筈がなくて。

「ああっやぁぁ、あ、やらっあぁ!も、いくっ、」

「イっても良いよ」

「やぁ、あああああ、ああああああああああ!」

思いっきり叫び、ドクドクと白濁を吐き出した。

「思いっきりイったね。凄くいやらしかったよ?」

はぁ、はぁ、と呼吸を整えているとプツン、と後孔に違和感。

「や、何して・・・」

グリグリと突き進んでくる指は、イったあとの身体にも少し苦しい。

「ここにさ、俺のモノくわえる用意だよ。」

ボソリと耳に流れ込んだその言葉に顔がサァッと青くなるのが分かった。そう言えば先刻から臀部に固いものが当たっていたと感じる。

「あっ、やぁっ、ああ、あっ・・・」

ズブズブと奥まで埋まったそれはなんの躊躇もなしに出し入れを繰り返され、良いところ、即ち前立腺と呼ばれるところを擦られてはたまらない。

背を反らして快楽を受け流そうとするも、更なる快楽を与えられる為どうしようもなくなる。

「ひ、あ、ああ、ひ、やらぁ、ああ、」三本に増やされた指はバラバラに動き、的確に正臣を攻め立てる。
と、急に指が引き抜かれた。

「ふぁ?」

思わぬ喪失感に驚き思わず声を上げてしまう。そんな正臣の姿に後ろに居た彼はゴクリと唾を飲んだ。

「大丈夫、そんなに寂しがらなくてもすぐ埋めてあげるから」

耳元で呟くと正臣の肩がピクリと震える。

「や、だめっ・・・」

などという柔らかい抵抗を見せるが、そんなもの、ひくつく後孔によって全ては打ち消されてしまう。

「物欲しそうな顔してそんなこと言っても、説得力ない、よっ!」

「い、ひゃぁああああああ!」

内壁を分け入ってくる熱い肉棒にそのまま精を放った。
















電車でのお遊戯

(っていう夢を見たんだけど、)(貴方本当に変態ね。紀田正臣が可哀想よ。)




こういう残念な立ち位置は折原氏に担当していただくのが私流です、はい。
とりあえず、正臣がエロ可愛いのが悪いのです。間違いない。







100807



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