一匹の兎と二匹のオオカミ
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※ガチで裏をかいたよ!注意!


どうしてこうなってしまったのだろうか。哀れな少年は頭を抱える事しか出来なかった。
普段と同じような純真無垢な笑みを浮かべる幼馴染みと、いつもより数段むかつく笑みを浮かべた情報屋はその笑みに似合わない言葉を平然と口にする。

「さてと、ここに袋たっぷりに入った飴があります。」

「そして、更には一匹の兎と二匹のオオカミ。」

「さあ、兎はどうなってしまうでしょうか!」

少年は頭痛が酷くなるのを感じた。
頭を抑えて頭痛を緩和させようと思い、右手に信号を送れば左手もついてくる。それすなわち自由がないと言うことで。
その言葉に綾はなく、現に正臣の両手首は帝人のネクタイによって縛られており、足は臨也の手によって拘束されている。
徹底された拘束に自由という言葉とかけ離れている自分の姿に絶望する気も失せるというもので、正臣静かに溜息を吐いた。

「・・・何がしたいんですか。」

「楽しい楽しいお食事会だよ。」

「もちろん、正臣も食べられるから安心してね?」

相変わらず優しい笑顔を携えたままの帝人の手に握られていたのは正臣の好物。それに彼は無条件で警戒を解いてしまったのが彼の悲劇の始まりという物で。

「とりあえず、飴玉一つ頂戴?」

知らず知らずのうちに開演の幕を開けてしまったのだった。







♂♀


「あぐ、っん、あっ・・・も・・・くるしっ・・・」

「そう?まだ入りそうだよ?」

「ほら正臣、頑張ってもう少し。」

「んっあああ、はあっああ!」

あの後、もっと欲張りなよ一つと言わずに、という臨也の言葉と共にズボンとパンツを剥ぎ取られ(二人掛かりとか卑怯だとおもう)下半身を露出させられた正臣。

「じゃあ、味わって食べてね?」

「は?」

有無を言わせず俯せにさせられ、腰をグイ、と引き寄せられる。

「だって、正臣の大好物でしょう?」

「何言って・・・っん!」

そして、グプリ、と入ってきた何かに正臣は目を見開いた。

「はい、一粒目ー。美味しい?正臣くん。」

「んぐ・・・美味しいわけっ」

「美味しいってさ、帝人君。」

飴玉を入れた指はそのままかき回される。

「んあっあ、」

敏感に反応する正臣。きゅっ、と慎ましやかな蕾が飴を締め付けると更に奥まで滑り込んでいく。

「ヤラシイ声だね。そんなにおいしい?もっと欲しい?まあ正臣はどん欲だからね。ほら、もっとあげるよ。」

それを高い場所から眺めていた帝人がしゃがみあめ玉を鷲掴むとニッコリと良い笑顔。

「これから正臣の下のお口の性能量るから、協力してね?」

「え、や、やめ、帝人っ・・・」

「さすが帝人君。やる事が違うね」

「そう言って頂けて光栄です。」

臨也の指は抜き去られ、場所を交代する。

「じゃあ、実験を開始します。」

「っっっああああああああ!」

そしてその言葉と共に大量の飴玉が正臣の腸内を襲った。
これが事の全貌である。

「ほら、正臣頑張って。もうすぐ15個だから。」

グリグリと飴玉を押し込み続ける帝人と、その状況を記録する臨也。

「正臣くん、もっとこっち向いてよ。君の表情が記録できないじゃない。」

「そ、んなものっ、いらな、だろっ、んああ!」

喋る間にも飴の詰め込み作業は止まらない。テンポよく入れられ続ける飴をギュウっと締め付けては一人でに喘ぐ正臣。

「ほら、正臣。データーは必要だよ?」

「み、かどっ・・・も、無理だってばっ・・ん!」

優しく腰を撫でられ震える。そんな少しの刺激でも達してしまいそうな正臣の後ろはやはりひくついたままで。

(そんなんだから僕や臨也さんみたいなのに好かれちゃうんだよ。)

なんて少し自分勝手な事を考えてかぶりを振ると帝人は正臣に語りかける。

「ほら、正臣。これは実験だよ?これ、成功するまで正臣はずっとこれやり続けなきゃいけ内の、分かるよね?」

「っえ、・・・そうな、んあ・・・の?」

「そう。だからさ、ほら、顔あげて?」

コクリ、と頷いた正臣はそのままゆっくりと臨也の方を向いた。可哀想な兎は一人のオオカミには従順である。

「良い顔だね、正臣くん」

臨也がにんまりと微笑むと一瞬にして先ほどまでの様子は消え失せ眼光鋭く睨みつける。

「だ、まれっ!見るなあっ・・・!」

と、後ろで指の動きと飴の挿入が再開され、口を閉じなければあられもない声が漏れてしまいそうになる。

「はい、じゃあ正臣。中の様子、僕に報告して?」

グッと唇を噛み締めたのを見計らったかのように発された声。するとまるで帝人に操られているかのように口を開き中の様子を語りだした正臣。

「いっあ、あ、ゴロゴロっ、するっんぁあっ!」

「ゴロゴロ?」

「そ・・・あ、飴同士があっ、擦れてっ、俺の、中、もっん、擦るのっ・・・」

「そっか。じゃあ、気持ちいい?」

攻める指を止めずに、かつ自然に問いかけられた言葉。普段の正臣ならなんとしても言わないであろう言葉を引き出す為の呪い。
しかし、既に洗脳と快楽に飲み込まれている正臣に羞恥、という物が残っている訳もなくて。

「あああ!き、んあ、あ、きもちい、っんあ」

「それはよかった。じゃあもっと入れるね?」

「んあ、うぁあんっ・・・も・・・っと・・・ちょうらい?」

とろん、とした目で臨也を見つめる。あの反抗的な目は何処へやら、である。

そうして緩やかに腰を降り始めたとき正臣の蕾に変化が現れた。

コポリ、と、タラリ、と蕾から溢れ出した甘い密。元来男の蕾からは流れ得ない愛液。

「やぁっあ、なんか、出てきたぁっ・・・!」

ビクン、ビクンと身体を震わせている正臣の蕾から溢れ出したそれを帝人は試しにペロリと舐める。

「やぁっ!」

「甘いよ?これ。」

感想を述べると再び蕾に口をつけ、思いっきり中を吸った。

「ひぁぁぁあああっ、やぁっ!」

その感覚で限界を迎えたらしい正臣は背筋をグッと反らして欲望を放つ。

「あ、イッちゃったんだ。まぁ、今まで一回もイッてなかったからね。良く我慢してたと思うよ。」

ボソッと呟いた帝人は臨也の方へと視線を流した。

「臨也さん。これって何だと思います?」

正臣の蕾から垂れてきた液体を指で掬いテラテラと濡れた指を見せれば臨也はニヤリと笑い、言う。

「ああ・・・正臣くんの中は暖かいからねえ・・・溶けちゃったんだろうね、飴が。」

その言葉に帝人はニヤリと笑い、それから凄く残念そうな声を出した。

「そうですか・・・では正しい実験を続けられないですね。」

そして次は正臣に向かって言う。

「じゃあ正臣、そう言う事だから、この実験はこれでおしまいね。で、ついでに次の実験をしよう。」

「ふぇ・・・?」

不安そうに瞳をゆらす正臣に再び突きつけられた実験。

「次は、正臣の中がどれだけの締め付けを持ってるか。」

「ふうん、良いね、それ。乗った。」

一足早く同意する臨也に疑問符を浮かべたままの正臣。

「え、え?どういう・・・」

「だからね、正臣くんは今から中に入ってる飴を出さなきゃいけないんだよ。勿論、手を使わずに、ね。」

「・・・・・っ!?!?」

遅くして理解した正臣は顔を青くする。それと同時に中にある飴の重みを今更ながら感じた。

「実験名は、そうだな・・・飴の産卵実験、というのはどうでしょう。」

「良いと思うよ?」

「じゃあ、始めましょうか」

「や、やだ・・・」

未だ尚青くなったまま、ガタガタと身体を震わせている正臣の耳元へと帝人が声を送る。

「正臣、この中に入ってる飴、全部出しちゃおっか。大丈夫、痛くないからね。正臣はただ、おなかに力を入れるだけで良いんだよ?」

何が大丈夫なのだろう、と正臣は思う。だいたい自分の中から何かが出てくる瞬間など見せたい物ではないのだ。イヤイヤと首を振っても帝人は耳元から離れない。

「もし自分で出さないんだったらさ、僕がココに口つけて思いっきり吸い出す事になるんだけど・・・どうする?まあ僕はどっちでも良いんだけどね?」

恐ろしいことを言う物だ。正臣はその情景を思い浮かべて更に顔色を悪くする。先刻液体を吸われただけであの快楽。では個体物を吸われたらどうなる?
考えるだけでおぞまく感じる快楽に身体を震わせる。そして、

「・・・・自分で出すから、吸うのはっ」

やめて、までは声に出なかった。刺激が与えられなくなった事により正臣に少しずつではあるが羞恥が戻ってきているらしい。ギュッ、と目をつぶれば頬に一筋の川が出来た。

「そっか、それは良かった。臨也さん、臨也さんはこっち側でカメラを回して下さい。正臣の中から飴が出てくる瞬間を一粒も逃さないで下さい。」

「良いよ、了解。」

カメラを正臣に向けながら移動する臨也。そしてそれと同時に帝人も正臣の前へと回る。

「正臣、正臣は僕から絶対に視線を逸らさないで。」

一見願望とみえるその言葉は命令でしかなく、それに従うしかない正臣はやはり涙をこぼす。「では、第二次実験を始めます。」

その言葉と共に腹部に手をそれられた。

「正臣、ココに力、入れて。グって。」

軽く押されておそるおそる力を入れてみる。すると後ろの方からグプ、という何とも卑猥な音。

「んあ、出、ない・・・っんん!」

必死に力を込めた事によって顔は赤くなり涙が良く映える。

「ほら、頑張って正臣、もう少し。」

「ふうあ、はあっん、」

一度息を吐き出し、落ち着いてから正臣は再度腹部へと力を込めた。

「んっ、ああ、んんんんって、ひああああああああああ!」

と、ゴリ、っという音と共に何かが蕾の入り口を内側から抉る。

「ああああああっあ、やらやら、飴があっ!出てきてひ、やあああ!」

そして一つの飴が落ちるとそれらは数珠つなぎとなって正臣の蕾からこぼれるこぼれる。あっという間に床は飴だらけとなり、溶けた液も蕾から垂れ下がった。

「はあっ、あ、ふうあ、あ、・・・はあっ」

顔を真っ赤にして肩で息をする正臣の頭を帝人は優しく撫でる。そして汗ばんだ額に口づけると正臣の表情は少し緩んだ。

「あはは、正臣くんの後ろのココ、何かヒクついてるよ?」

「ひあ・・・」

臨也の指が正臣の蕾をかすったことにより、小さく喘ぐ正臣に二人は互いに目を合わせる。
そしてお互いに頷くと、ある提案を持ち出した。

「さて、正臣。これで実験は終わりな訳だけども、どうしたい?」

「どうしたいって・・・?」

「このままお風呂に入るか、それとも、」

僕たちに苛めてもらうか。

その言葉に正臣は目を見開き、顔を赤らめる。そして顔を伏せると小さな声でつぶやくのだった。













一匹の兎と二匹のオオカミ

(ある所に哀れな兎と二匹のオオカミが居ました。)(兎はオオカミとは違い、たった一匹でした。)(しかし、彼らは全員幸せだったのです。)







チセさんに押し付け・・・捧げた飴正でした!


はあ、はあ、これ誰が一番恥ずかしいかって私ですよ・・・!
初めてガチ裏書きました。ていうかマニアック?
まあ相変わらず挿入部分ありませんが。
ツイッターでチセさんと話してたネタ。こ、これ書いたらケフィアまみれな正臣書いてくれるって聞いたんだもの、書くしかないよねっ?///と言う事で書きました。
凄く・・・楽しかったです・・・
でも多分ココまで長いのはもう書かないよ!





100725



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