※ただの三巻
プルルル プルルル
先刻からひっきりなしにケータイが鳴っている。
ディスプレイには年端も行かぬ幼い男の顔が映し出されていた。笑顔ではあるが、視線は宙をさ迷っていて、一目で盗撮とわかる代物だ。
そのケータイの主はディスプレイを眺めては顔を歪めて笑う。
―留守番電話に接続します。ピッーと……
電子音が流れると共に、雨の音が遠くで聞こえた。
―………ざやさ…………た………けて…
押し殺した嗚咽と雨の音がメッセージを掻き消すが、それでも明確に聞こえたのは自分の名前と自分を求める声。
くくくっと笑った男はそのままゆっくりとケータイの電源を切った。
「さぁ、俺を求めると良い!そして……」
「永久に残る傷跡を残してやろう。」
侵食する命乞いの黒
(臨也さん、助けて)(俺なしじゃ生きられなくしてあげる)
臨也のキャラがわからねぇぇぇぇぇwww
一人称って俺だよね?
100324