真夜中に
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※アニメ10話の話
※捏造しかない
※正臣が帰る所らへんから




僕、竜ヶ峰帝人は大変悩んでる。
結局あの子を連れてきてしまったのだがどうしたら良いのか分からなかったので、紀田くんに連絡した。
彼は的確な指示を出してくれてすごく助かった。ここまでは良かったのだ。

問題は、今が真夜中だと言うこと。
紀田くんは可愛い。男の僕が言うのだから間違いないはずだ。
さらに、うざ………臨也さんや、静雄さんも紀田くんをこっそり狙ってるのだから、もう疑う余地もない。
紀田くんは可愛い。だからこそ、こんな夜中に一人で家まで帰すわけにはいかない。
でも、僕にはこの女の子の様子を見る、という大切な任務がある。
でも、もし紀田くんが一人で帰っている途中にあのノミむ……臨也さんがセクハラしたら僕は自分を死ぬほど恨むだろう………、でも僕にはこの子を追っ手から守る義務が……

「………み………ど」
でも、やっぱり彼女を守らないといけないよな………
「帝人っ!!」
「な、何!?」
顔をあげると数センチ先には紀田くんの顔が。
「何考え込んでたんだよ?」
首を傾げて上目遣い。もしこれで狙ってなかったら訴えてやる。
「大丈夫か?まぁいいや。俺そろそろ帰るから。」
うん。こんな可愛い子を一人で帰らせたら危ない。良かった、早く気づいて。
「あ、じゃあ送っていくよ」
「え、いや良いって!!」
慌てたように首をブンブン降り要らない要らない、と繰り返す紀田くんの手を取って
「ほら、行くよ?それとも僕と一緒は嫌?」
紀田くんは頬を赤らめて下を向いてしまった。
だけど僕はそれで良かった。だって紀田くんが僕の手をそっと握り返してくれたから。




真夜中に

(ほら、くっつかないとはぐれちゃうよ。)(ちょ、帝人、恥ずかしいって!!)




と言うわけで、10話ネタでした。本当は紀田くんの家まで書くつもりだったんですが、帝人の思考回路が気持ち悪くなりそうだったのでやめました。また気が向いたら書くかも。

因みにこの二人、付き合ってません。帝→←正です。
早くくっつけば良いのに!←

100323



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